大量絶滅を生き残った生物にとっては、絶滅後の世界は繁栄する
絶好の機会ともいえます。
自分たちが生存競争に勝ち抜いたあと、敵がいない状態で数を増やし
繁栄できる生き物もいるからです。

ペルム紀末の大量絶滅では三葉虫やフズリナ、貝類などの海に住む無脊椎動物が
姿を消しました。
三畳紀には魚竜や首長竜が繁栄します。
陸では、ワニ類が繁栄し、三畳紀末にははちゅう類の中から原始的な恐竜が現れ、
その数を増やしていきました。
大量絶滅を生き残った生物にとっては、絶滅後の世界は繁栄する
絶好の機会ともいえます。
自分たちが生存競争に勝ち抜いたあと、敵がいない状態で数を増やし
繁栄できる生き物もいるからです。
ペルム紀末の大量絶滅では三葉虫やフズリナ、貝類などの海に住む無脊椎動物が
姿を消しました。
三畳紀には魚竜や首長竜が繁栄します。
陸では、ワニ類が繁栄し、三畳紀末にははちゅう類の中から原始的な恐竜が現れ、
その数を増やしていきました。
よく、化石の話題の中にP/T境界という言葉がでてきますが、
一体何を意味する言葉でしょうか?
Pは「Permian」の頭文字で、ペルム紀のことを、
Tは「Triassic」の頭文字で三畳紀のことを表しています。
ペルム紀は古生代といわれる地層区分の最後の時代、
三畳紀は恐竜が活躍する中生代といわれる最初の時代を示しています。
要は、「古生代と中生代を分ける境目」を意味する言葉がP/T境界です。
ペルム紀と三畳紀の境目部分の地層ははっきりと区別できます。
なぜなら三畳紀の地層は黒っぽい色をしているからです。
地層が黒い理由として、絶滅後、おびただしい生き物の死体の分解が追いつかず
降り積もったためだと言われています。
ウニは形から大きく二つの仲間に分けられています。
ひとつは丸い形の「正形類」(例:ムラサキウニ、バフンウニなど)、
もうひとつは平らでハート形の「不正形類」(例:タコノマクラ、ブンブクなど)です。
「正形類」は棘皮動物の特徴のひとつで5回回転軸をもつ五角形の構造をもっています。
口が下にあり、肛門が殻の真上あります。
生息場所は岩場が中心で、海底の海藻などを餌として生活しています。
「不正形類」は「正形類」から進化の過程でわかれたものとされています。
大きな違いのひとつに、肛門が殻の真上ではなく体の下後方にあります。
これは泥や砂に潜る生活を送るうえで変化したものです。
もうひとつの違いは、ランタンです。
ランタンがあるものもいるようですが、あっても正形類のように自由自在に動かすことは出来ません。
その為、餌は口のまわりの棘や管足を使って小さな粒子状のものをとって食べます。
この不正形類の棘は一般的により短く、間隔もより狭くなっています。
また管足の一部は穴掘りに使われ、一部は呼吸に使われています。
管足が呼吸に使われているのは正形類でも同じですが、砂などに潜った生活をする不正形類は、
酸素が手に入りにくい状況にあるのでより効率よく酸素を取り入れるための形の工夫がされています。
その形を簡単に説明すると、正形類が円柱のような形をしていていますが、
不正形類は平らな形をしていて酸素のガス交換の面積を大きくとっています。
ウニは多くの海産無脊椎動物【クラゲやサンゴなどの刺胞動物、イカやタコなどの軟体動物、
ヒトデやウニなどの棘皮動物、エビやカニなど節足動物】と同じく、
親とはまったく異なる形の幼生期をすごします。
まず、胞胚で孵化しプランクトン生活をしながら成長します。
やがてプルテウス幼生とよばれるものなります。
プルテウス幼生までは多くの種類で、受生後2日から3日で発生し海を漂いながら成長を続けます。
その後、海底に一時的に固着して、しだいにウニの姿となります。
プルテウス幼生は私たち人間と同じ、体に前後・左右・背と腹の区別がある「左右相称」です。
棘皮動物の祖先は左右相称型の動物だったとされていて、五放射相称をつくる
仕組みは左右相称をつくる仕組みを改造して生まれたと考えられています。
「五放射相称」とは棘皮動物の特徴の一つで、棘皮動物の成体の体の構造は
基本ユニットを5つ放射状に並べた形をしています。
一般的にウニはプルテウス幼生を経てから成体になりますが、
発生の過程でプルテウス幼生にならずに成体になる種類もいます。
前者を間接発生型、後者を直接発生型といいますがこのように、
棘皮動物の成長は画一的なものでなく非常に多様となっています。
ウニは棘と殻で身を守っているのでそれほど敵は多くないのですが、強力な歯をもつ
オオカミウオやハリセンボンなどの魚、ウニに消化液をかけて溶かして食べるヒトデなどの敵がいます。
その中で強敵なのがラッコなのです。
そう、ラッコはウニが大好物なのです。
ラッコといえばお腹で貝を割る姿がおもに描かれますが、ラッコの食性は
動物食で魚類、甲類、甲殻類、ウニなどを食べています。
ラッコが長く生息する海域ではウニが食い尽くされてしまうという現状があります。
しかし、ウニが増えると昆布などの海藻が食い尽くされる弊害があり、
ラッコが生息することでそれを防ぐ効果があります。
このラッコのように、生態系において比較的少ない生物量であっても捕食行動を通じて、
生態系に影響を与えることが多い生物の種をキーストーン捕食者(Keystone predator)と呼びます。
ウニの咀嚼(咀嚼:口の中で食べ物をよくかみ砕き味わうこと)器官である5つの歯と、
それを支え動かす骨や筋肉の塊を『アリストテレスの提灯』といいます。
これはウニの口がランタン状になっていて「提灯に似ている」ということを
古代ギリシャのアリストテレスが動物誌に記載したことから呼ばれるようになりました。
ただしこの提灯、日本の丸い形のものではなく、ギリシャ製の下が尖った形のものをさします。
このアリストテレスの提灯はウニの殻と同じように五放射の構造を持ちます。
ウニの口は一番下に鋭い歯があり、細長い歯の骨はひとつひとつが
V字形の顎骨という大きな骨の中を通って反対側まで伸びています。
これが五つ組合わさって提灯を形作っています。
一つの顎骨の上に二つの上生骨が組み合わさってアーチ状になり、顎骨同士をつなぐように中間骨があります。
その上に立ち上がった二叉骨が位置します。
この様な精巧かつ複雑な内部構造をもつアリストテレスの提灯を進化させることで、
ウニは棘皮動物としてのみならず海底面の物質を食べる底生動物として成功したのです。
ウニの棘(とげ)は単なる骨ではなく皮膚の一部で、皮膚が
棘状になっているため「棘皮動物」とよばれています。
棘は太さや数もさまざまで、太い棘を少し持っているウニもいれば、
小さな棘をたくさん持つウニもいて、ウニ1個が持つ棘の種類は一種類ではありません。
そんな棘は、①身を守る防御②運動器官③視覚器官としての役割を果たしてくれます。
まず身を守る防御ですが、ウニは尖った棘先で相手を撃退します。
たとえ尖っていない棘でも、敵からみれば攻撃するには邪魔であり、
また棘があることで大きな獲物に見えるので捕獲をあきらめさせることができます。
棘は、体当たりされても殻が割れないように衝撃材としての役目も担っています。
2番目の運動器官としての役割についてです。
ウニの棘の根元は殻に固定されておらず、関節と筋肉の動きによって歩行ができるようになっています。
また、棘の間には表面から伸びた「管足」とよばれる透明の糸の
ようなものがたくさんあって、この管足も歩く働きをしてくれます。
棘は歩くための他に、体を固定するために使用したり、餌となる海藻をひっかける道具としても使用されます。
最後に3番目として視覚としての役割を紹介しましょう。
アメリカの大学でウニの視覚的能力調査をした結果によると、棘に覆われた体全体が
眼のような働きをしていると確認されたのです。
何と棘にあたる光を感知するというのです。
ウニは棘にあたる光の強さを比較することで周囲の状況を知ることができるそうです。
この視覚的能力はオウムガイやカブトガニなど眼をもつ海生の無脊椎動物に近いことがわかりました。
皆さん、ウニは好きですか?
日本人は寿司ネタでウニは人気ですよね。
そのため、栽培漁業も行っていますが、自国の生産のみでは間に合わず多くの国から輸入しています。
日本の近海には150種類以上のウニが存在しますが、食用となるのは主にエゾバウ二や
キタムラサキウニ(北海道・東北産)それより南のバフンウニなど6種類ほどです。
ウ二は漢字で「海胆」や「雲丹」と表記しますが、食用前は「海胆」(又は多くの種が全身
に棘をもち栗のイガに似ていることから「海栗」とも)と表記します。
食用に加工されると「雲丹」と表記されます。
ウニはウニ網に属する棘皮動物で、海底基盤の上に住み主に藻類を食べて生きています。
一般的に球形の殻の上に多数の棘が生えていて、下側の真ん中(海底に面した)側に
口と歯があり、反対の上側真ん中に肛門があります。
ウニには目や耳、舌はありません。
殻の中は体液の詰まった広い空間となっていて、その中に消化管と生殖巣が入っています。
この生殖巣が食用となります。
ウニの寿命は7年~15年といわれていますが、100年以上も生きるウニも存在するといわれています。
ウミツボミ(海蕾)は古生代のシルル紀からペルム紀にかけて海の中で繁栄した棘皮動物です。
本体は「ほう」とよばれる細かな石炭板が集まって形成されていて、
この「ほう」の形が植物の蕾に似ている事から『ウミツボミ(海蕾)』の名がつきました。
大きさは2㎝前後で真上からみると五角形をしていて中心に星形の口があり、
棘皮動物の基本である5方向への放射構造がはっきりとみてとれます。
「ほう」の外側上方からムチのような指枝を伸ばして海中の微少な有機物を
餌として集め、ウミユリのように岩などにくっついて海底で生活していました。
これまでの地球上に現れた最大の陸生哺乳類といえば「パラケラテリウム」です。
(旧名:インドリコテリウム)およそ3600万〜2400万年前、
中央アジア周辺に生息していたサイ科の哺乳動物です。
サイの仲間ですが首が長く今のキリンのように高い場所の木の葉をとって食べていたようです。
その体高は8〜10メートル、体重は15〜30トン。
キリンが約5メートル、アフリカゾウが最大7トンなので、とても大きなことがわかります。
1980年中国モンゴル自治区で「パラケラテリウム」をも凌ぐ大きな陸生哺乳類が発見されました。
それは3万年前の中国内モンゴルに生息した体長9.1メートル、
体長20トン以上のゾウ科哺乳類「松花江マンモス」です。
哺乳類が大型化した要因としては、恐竜が絶滅したことで
餌が豊富に手に入るようになったためだと研究者は考えています。
では大型は何故とまったのでしょうか。
その要因の1つは、わたしたち人類にあるといわれています。
人類が地球を支配するようになり、大型の陸上哺乳類は大きくなるための
スペースと食糧がなくなってしまったと言われています。