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その他 人物・植物

生物の進化とは?

わたしたちヒトも含めて、地球上ではあらゆる生物が日々存在し、進化しています。

さて、「進化」とは何でしょうか。

進化とは、「生物の形質が世代を追うごとに変化していく現象」です。

わたしたちも含めて、生物というのは不変なものではなく、

共通の祖先から長い年月を経て次第に変化していくと考えられています。

この仮説を提唱した人物で有名なのは、

チャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert Darwin)です。

彼は、イギリスの自然科学者であり、地質学者・生物学者でした。

『種の起源』という著書はあまりにも有名です。

ダーウィンは、自然選択によって、生物は環境に適応するように変化していて、

種が分岐して多様な種が生まれるものだ、と主張しました。

これを発表したのは19世紀半ば。

彼の主張は、「生物は神が創造した」という

当時主流の宗教的信念に真っ向から反発するものでした。

猛反発にあった彼の考えも、

現在では進化をはっきりと示す化石証拠が豊富に存在しています。

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中生代 人物・植物 恐竜

恐竜という言葉の起源①

「恐竜」という言葉の起源をたどってみたいと思います。
さっそくですが「恐竜」という日本語はいつできたと思いますか?

これは、英語を訳した言葉なのですが、実はだれが訳したのかははっきりしていません。
ですが、今から117年前の1984年(明治27年)に、横山又次郎という地質学者が書いた本
の中に「きょうりゅう」という言葉が出ているので、おそらくその前後だと考えられています。

横山又次郎は「きょうりゅう」を「恐龍」と書いて使っています。
「龍」の字が今とは違いますね。
そもそも恐竜と訳される元となった名前の起源はいつなのでしょう。

これは1841年までさかのぼります。イギリスの解剖学者であり古生物学者である
リチャード・オーエンという人物が「恐竜」の名付け親です。

彼は、生きている動物はもちろんのこと、アンモナイトや恐竜などの古生物を数多く研究した
人物として、イギリス王室とも親交の深い重鎮として科学界に君臨していました。

オーエンは、ジュラ紀中期に現れたメガロサウルスや白亜紀前期にいたイグアノドン、
そしてヒラエオサウルスなどの化石を調べたのですが、これらが現生のトカゲにはない特徴
を共通してもっていることを発見しました。

そこで、これらの生物を1つのグループとして分類するいい名前はないかと考えたのです。
その名前が「ダイノサウリア」というのです。
そう、「ダイナソー=恐竜」です。

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人物・植物 恐竜

ギオテン・マンテルにみる学者たちのこぼれ話

イグアノドンを発見したマンテルは、先に述べたキュビエ(メガロサウルスが爬虫類であること
に気付いた学者でもあります。)に自分の発見した恐竜について相談した時「哺乳類のものだよ」
と言われて相手にされなかったようなのです。

しかしマンテルは、キュビエの否定によってイグアノドンをあきらめることはなく、
よりたくさんのイグアノドンの歯を見つけるという行為に出ました。
このことによって、最後にはキュビエにイグアノドンが恐竜だということを認めさせたのです。

メガロサウルスも、17世紀、発見された時はゾウの骨だと展示されていて、
18世紀に次は人間のそれも巨人の体の骨だとされ、100年以上経って
ようやく恐竜の骨だということが明らかになります。

それに携わる研究者が諦めれば、いずれの発見もなかったか
発見されてもその時期がかなり遅れたと思います。
発見した化石が恐竜かどうかを断定するのには、長い年月がかかるようです。

研究者は「恐竜」という未知の生き物に対して、何と根気強く研究していたのでしょう。

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人物・植物 恐竜

世界で最初に学名がついた恐竜

世界で最初に「発表」された(=学名がついた)恐竜は何という名前でしょう?
世界で最初に発見されたのはイグアノドンですが、
学名がついたのはイグアノドンではありません。

最初に学名がついた恐竜は、「メガロサウルス」という名前の恐竜です。
実は、この恐竜の骨は、発表するかな~り前に見つかってはいたものの
ゾウの骨だとか、人間の骨の一部だと長い間考えられてきたので、
恐竜の骨だと認識されるまでに時間がかかったのです。

ですが、1818年、恐竜学で有名な学者キュビエとバックランドという人物によって
この骨が恐竜の骨だということがわかりました。

それから6年たった1824年、ようやく「メガロサウルス(=大きなトカゲ)」という名前が誕生したのです。
メガロサウルスは、ジュラ紀中期から後期にかけてイギリスやフランスに生息した肉食の獣脚類です。

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人物・植物 恐竜

ギオテン・マンテルとイグアオノドン

イグアノドンを発見したギオテン・マンテルは靴屋の息子として生まれ、イギリスの
医者として活躍し、かつ大変な古生物マニアでもあるといった人物でした。

マンテルは、実はイグアノドンの体つきを想像したとき70mはあると推測していたようです。
が、1878年に、ベルギーの炭鉱から多くのイグアノドンの全身骨格が発見されたことから、
全身の大きさが正確にわかるようになりました。

もちろん70mなんてありません。
研究の結果、現在はおよそ6~10mとされています。
いずれにしても、マンテルのイグアノドン発見によって、古代に大きな爬虫類
「恐竜」が存在したことに気づくきっかけになったのです。
ちなみに、現生のイグアナと、イグアノドンの間に関係はないようです。

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人物・植物 恐竜

人類が恐竜の研究を始めたのはいつ?

人類が恐竜の研究を始めた時期についてのお話です。
恐竜の研究にいち早くとりかかった国はどこでしょう?
それは、「イギリス」です。

19世紀のヨーロッパは、自然科学に対する研究が進んでいました。
そのなかで、古代に目を向ける学者たちが出てきたのです。
彼らは地層を研究する中で、はるか昔に巨大な爬虫類がいたことを知るのです。

そこで、みなさんに質問です。
世界で最初に発見された恐竜の名前をご存じですか?

その名は、「イグアノドン」。
イグアノドンの名前の由来は「イグアナの歯」という意味です。
これは、イグアナの歯ととても良く似ていることからきています。

イグアノドンは白亜紀前期に生息していた鳥脚類です。
現在の、イギリスやカナダ、ドイツといったところにいたようです。
この恐竜を発見したのはギデオン・マンテルという人物です。

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人物・植物 恐竜

探検家アンドリュースが見つけたオビラプトルの卵

オビラプトル類の卵は、巣の中で2個ずつ対になっています。
最近になって、骨盤の子宮と考えられる箇所に卵2個と卵管2本が発見されました。
研究者の間では、2本の卵管から1個ずつ卵を産んだと考えられています。

アンドリュースが初めて発見した恐竜の卵化石。
現在卵の化石は非常に貴重なものとして珍重されるとともに、
恐竜の成長過程を研究する大切な研究対象にもなっています。

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人物・植物 恐竜

映画「インディージョーンズ」モデル人物とオビラプトル②

ロイ・チャップマン・アンドリュースはインディ・ジョーンズを地でいくような人でした。
彼が未知の古代生物、恐竜を次々と発見します。

アンドリュース率いる探検隊の当初の目的は、もともとは恐竜の発見ではありませんでした。
探検隊の目的は、人類と哺乳類の起源を調べることだったようです。
その過程で、たまたま恐竜の卵や新たな恐竜を発掘したといわれています。

では、なぜゴビ砂漠へ向かっていたのでしょう?

それは当時の進化の説で、人類はアフリカで生まれたという説と、アジアで生まれたという
2つの説があり、アンドリュース率いる探検隊の中の一人がアジア説を有力視したため、
モンゴルへ行こうということになったのです。

ひょうたんからコマとはこのことでしょうか。
人類の歴史を調べに行ったら、恐竜の卵が出てきたというわけです。

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人物・植物 恐竜

映画「インディージョーンズ」モデル人物とオビラプトル①

オビラプトルによる最初の恐竜の卵を発見した、アメリカ人のロイ・チャップマン・アンドリュースは
博物学者であり、アメリカ自然博物館の館長を務めた人物です。

彼は1922~1930年の期間に5回、モンゴルのゴビ砂漠へ向かい、
たくさんの恐竜の卵を見つけた探検家として有名です。

彼は子供の頃から自然と生き物を愛していました。
大人になってからは探検隊を率いてアラスカや中国へ出かけて化石を集めていたようです。
アンドリュース率いる探検隊が発見したものの中に、モンゴルでのオビラプトルの卵以外に
プロトケラトプス(名前の由来は“最初の角竜”という意味)やヴェロキラプトル(名前の由来
は“すばやいどろぼう”という意味)といった有名な恐竜がいます。

旅の途中ではヘビやクジラ、サメ、オオカミや盗賊など、あらゆる困難に遭遇した探検隊でしたが
なんとか危機一髪、命を落とさず帰還したという逸話があります。

この話、何かに似ていると思われませんか?
そう、あの有名な映画「インディー・ジョーンズ」のストーリーです。
アンドリュースは、インディー・ジョーンズのモデルになった人物と言われています。

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人物・植物 新生代

ドミニカ産の琥珀の特徴

ドミニカ産琥珀は、ほとんどのものが透明で、さまざまな色があります。
黄色やオレンジ色に近い色が多く、緑や青色を帯びているものも中にはあます。
その美しさから宝石として加工されることも多く、虫入りの琥珀も人気があります。

ドミニカの琥珀の中に閉じ込められている昆虫は、バルティック琥珀のものより
豊富な種類が存在するといわれています。
研究者によると、バルティック地に住む昆虫は約1万種、ドミニカで発見される種は
約2万種いるのではないかとされています。

なぜなら、ドミニカの地は熱帯のサバナ気候に属しているので
さまざまな種が繁栄しやすいと考えられるからです。
ただし、中に入っている昆虫で現在わかっている種類に関しては、
バルティック産のほうが多く、約5000種の昆虫が同定できています。

これに対し、ドミニカ産の昆虫はまだ100種くらいしか同定されていません。
この理由は、ドミニカ産琥珀の研究が、たった数十年前から始まったことに起因しています。
今後、研究が進むと、虫の種類ももっと明らかになっていくことでしょう。