バルティック琥珀は非常に長い歴史を持っています。
さかのぼること紀元前1万年前。
イギリスの古代の遺跡、ゴウ洞窟とよばれるところから
琥珀の工芸品が見つかっています。
最も重要な古代遺跡としてのバルティック琥珀は、
青銅器時代の琥珀カップがあります。
これは、イギリスのサセックス州から発掘されているのですが、
バルト海からは相当離れたところで見つかっています。
離れた地域で琥珀が見つかるということは、昔から人々が
琥珀を通じて交易を行っていたと考えられるのです。
ヨーロッパには、事実、「琥珀の道」とよばれる交易ルートが
存在したようで、その道はバルト海からギリシャまで続いていたようです。
紀元前1600年の頃の話です。琥珀が当時、「太古の樹脂が
化石化したもの」と認識されていたかは定かではありません。
ですが昔も今も、ヒトは美しいものに対して共通し感じる心をもっているようです。