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ウニの成長

ウニは多くの海産無脊椎動物【クラゲやサンゴなどの刺胞動物、イカやタコなどの軟体動物、
ヒトデやウニなどの棘皮動物、エビやカニなど節足動物】と同じく、
親とはまったく異なる形の幼生期をすごします。

まず、胞胚で孵化しプランクトン生活をしながら成長します。
やがてプルテウス幼生とよばれるものなります。

プルテウス幼生までは多くの種類で、受生後2日から3日で発生し海を漂いながら成長を続けます。
その後、海底に一時的に固着して、しだいにウニの姿となります。

プルテウス幼生は私たち人間と同じ、体に前後・左右・背と腹の区別がある「左右相称」です。
棘皮動物の祖先は左右相称型の動物だったとされていて、五放射相称をつくる
仕組みは左右相称をつくる仕組みを改造して生まれたと考えられています。

「五放射相称」とは棘皮動物の特徴の一つで、棘皮動物の成体の体の構造は
基本ユニットを5つ放射状に並べた形をしています。

一般的にウニはプルテウス幼生を経てから成体になりますが、
発生の過程でプルテウス幼生にならずに成体になる種類もいます。

前者を間接発生型、後者を直接発生型といいますがこのように、
棘皮動物の成長は画一的なものでなく非常に多様となっています。