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隕石はなぜ重要なのか?

隕石は「鉄とニッケルの合金」や「鉄を含んだ鉱物」を含んでいる物質です。

 

「鉄とニッケルの合金」といった鉄の化合物は、自然界で産出されることがなく

地球では発見されないものです。

でも、こうした隕石は地球の内部構造を知る上でとても重要なものとなります。

 

なぜなら、実際に地球を割って調べることはできないため、

地球の内部構造に似た物質をもった隕石が参考にされるからです。

 

地球の中心核(コア)が「鉄隕石」、核とマントルの境界が「石鉄隕石」、

マントルが石質隕石の一種である「エコンドライト」といったような感じで対比されます。

 

また、中心核(コア)は同じ「鉄隕石」で、マントルが「石鉄隕石」、

地殻(地球の表層部)が「エコンドライト」というように対比されることもあります。

 

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ガリレオ・ガイレイが名付け親!クレーター(crater)

クレーターは、円形の凹んだ地形でのことです。

ギリシャ語のボウル、椀、コップなどを意味するkraterに由来しています。

 

1609年、ガリレオ・ガリレイが月面の多数の凹(へこ)みを発見し、名付けました。

確認されている最初のクレーターは、アメリカのアリゾナ砂漠にある「メテオクレーター」です。

 

「バリンジャー・クレーター」や「バリンジャー隕石孔」などとも呼ばれています。

直径約1.2〜1.5㎞、深さ約170mの大きさのクレーターで、

約5万年前に30万t以上の隕石が時速約72万kmで衝突して出来た跡です。

 

このような隕石の衝突が確認された場所は、大きなものだけでも

世界中に何と160ヶ所以上もあるといわれています。

 

日本で初めて確認された唯一の隕石クレーターは、「御池山(おいけやま)クレーター」です。

これは、長野県の南アルプス南部の御池山付近に位置しています。

 

ここでは、約2〜3万年前に直径約45mの隕石が衝突したと推測され、

大きさは直径約900m、現在残っているのは全体の40%です。

 

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隕石は何故重いのか

ほとんどの隕石は、地球上の石より重く、逆に軽い隕石はほとんどありません。

 

それは、隕石が「鉄とニッケルの合金」や「鉄を含んだ鉱物」を含んでいるためです。

 

隕石は大きく分けて①鉄隕石、②石鉄隕石、③石質隕石の3種類あります。

隕石に含まれる「鉄とニッケルの合金」は、

①鉄隕石で約98%、②石鉄隕石で約50%、③石質隕石で約23%です。

 

この%からも分かるとおり、大きく重たい巨大隕石はどれもみな鉄隕石です。

 

 

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鉄隕石(ironmeteorite)とは?②

鉄石隕石を構造的に分類した以下の3種類を、もう少し詳しく見ていきましょう。

①「ヘキサヘドライト(hexahedrite)」

②「オクタヘドライト(octahedrite)」

③「アタキサイト(ataxite)」

 

①のヘキサヘドライトは、ニッケルを含む量が4.5〜6.5%です。

「ノイマライン」とよばれる細い平行線がみられるのが特徴です。

 

②鉄隕石のなかで最も一般的なのが「オクタヘドライト」です。

オクタヘドライトは、ニッケルを含む量が6.5〜13%です。

これらは、約100万年という、とてつもなく長い時間をかけて冷却されて出来た

特徴的な模様がみられます。

それらを、「ウィドマンシュテッテン構造」といいます。

(※ウィドマンシュテッテン構造はエッチング処理を

しないと見ることができません。)

 

 

③のアタキサイトは、ニッケル含有量が13%以上で、明確な内部構造をもたない

隕石といわれています。

重さ60トンもある、世界最大のナミビアのボバ隕石が、このアタキサイトです。

これまでに発見された巨大隕石は全てこの鉄隕石で、

どの隕石よりも大きく重く、また丈夫で風化や破砕に強いのです。

 

地球の核の成分と似ているため、他の星の核が壊れた破片と考えられています。

約5000年前、空から落ちて来た鉄隕石を発見した古代エジプト人は、

鉄が宇宙からくると考えていたようです。

そして農機具を作る材料などに加工して利用していたと思われます。

 

 

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石質隕石(stony meteorite)とは?①

隕石は、主に金属鉄(Fe)と珪酸塩鉱物という物質から成り立っています。

この2つの比率具合で、大きく3つに分類されます。

3つのうちの1つが、全隕石の約90%にあたる石質隕石(stony meteorite)です。

石質隕石の主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」です。

「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、

「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。

 

この「ニッケルと鉄の合金」は、内部に金属の粒があるため磁石にくっつきます。

石質隕石は、丸い小さな粒(コンドリュールといいます。)を含む、「コンドライト」と

それらを含まない「エイコンドライト」とよばれるものに分類されます。

 

「エイコンドライト」は「ニッケルと鉄の合金」の割合が少なく、中には含まないものもあり、

磁石にくっつかないものもあるようです。

 

 

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砂ではない!?星の砂

沖縄の海や土産物屋で目にする「星の砂」砂という名前がついていますが、

実は砂そのものではありません。

その正体は『バキュロジプシナ』という有孔虫(ゆうこうちゅう)の殻です。

有孔虫とはアメーバーの一種で一つの細胞からなっています。
有孔虫には浮遊するものと底生(ていせい)するものがいて、星の砂は後者にあたります。

珪藻やハプト藻といった名前の藻類と共生しているのです。
その星の砂の生活の場は、この共生藻が光合成を行う為、
サンゴと同じ光の届く浅い海の底です。

また、共生藻の力を借りて海中の二酸化炭素をため、
炭酸カルシウムの殻を作りあげていくのです。

そしてこの炭酸カルシウムの殻は、サンゴとともにサンゴ礁の
生存においてとても重要な役割を果たしています。
星の砂の体長は約数百μm〜数mmで、寿命は一年半ぐらいです。

他に同じ様な有孔虫に「太陽の砂」と呼ばれる『カルカリナ』があります。
『カルカリナ』も『バキュロジプシナ』とともに星の砂の大部分を占める
有孔虫にあたるのですが、中央部がバキュロジプシナより丸く、
突起の先端部が丸みを帯びている事から「太陽の砂」と呼び分けられることがあるのです。

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首長竜は恐竜ではなかった!?

首長竜のひとつエラスモサウルス
首長竜のひとつエラスモサウルス

映画ドラえもん「のび太の恐竜」でピー助のモデルとなった『フタバサウルス』や
ネッシーのモデルとなった『プレシオサウルス』・・・
実は恐竜ではないということを知っていましたか?

『フタバサウルス』や『プレシオサウルス』は、恐竜と同じ時代に
海に住んでいた「首長竜」とよばれる爬虫類なのです。

でも恐竜も爬虫類の仲間。
名前も見た目も恐竜っぽいのに「首長竜」が恐竜でないいわれは何なのでしょうか。

決定的違いは恐竜の代表的特徴である直立歩行が出来ない点です。

また、2011年の夏に米科学誌のサイエンスに、恐竜とは異なる大きな特徴が発表されました。
それは首長竜は卵ではなく赤ちゃんを産んでいたというものです。
恐竜は卵を産んでいたから大きな違いですよね。

この発見は、米カンザス州で1987年に発掘された7800万年前の
大人の首長竜の化石調査でわかりました。
体長4.7メートルの大人の首長竜の腹部に
体長約1.5メートルの胎児の骨が収まっていたのです。

赤ちゃんを産む=胎生。これは古代海生爬虫類にもみつかっています。
例えば、体形がイルカに似ている『イクチオサウルス』は
一度に複数の小さな子供を出産していました。

これは卵を胎内で孵化させてから産み落とす(卵胎生)で、首長竜の出産とは違います。
首長竜は胎内で大きく育てた子供を一度に一頭出産していました。
ただ、この一頭というのは時には双子や三つ子などもあったのでは?と言われています。

そのため、同じクジラやイルカの様に群れをなし大事に
子育てをしていた可能性があるとも言われているのです。