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先カンブリア時代 古生代

カンブリア紀の名前の由来~なぜ「カンブリア」という?~

地質時代には大きくわけて、先カンブリア時代、古生代、中生代、新生代という区分けがあります。
生命の大爆発が起こったとされるカンブリア紀は、約5億4200万年前から約2億5000万年前までの
間の「古生代」といわれる時代の一番はじめの時期にあたる一区分の時代のことをさしています。

約5億4200万年前~5億500万年前の最初の時代がカンブリア紀にあたるのです。
古生代はその後、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀と分類され、
時代は恐竜が栄えた時代、中生代へと移っていきます。

さて、「先カンブリア時代」というのも「カンブリア」という言葉が入っていますね。
先カンブリア時代は、古生代の最初の時代である「カンブリア」紀よりも一つ前「先」の時代だ
という意味で名付けられているのです。

でも「カンブリア」という言葉が使われているためか、先カンブリア時代と
カンブリア紀は、よく間違えそうになる言葉です。
これらの「カンブリア」という名前はどこから来たのでしょう?

それは、ラテン語の部族の名前に由来しています。
この時代の地層が調べられたイギリスのウェールズ地方に、
かつて「キムル」という名前の部族が住んでいました。
キムルをラテン語に訳すと「カンブリア」になるそうで、
彼らの名前にちなみ、カンブリア紀と名付けられたのです。

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その他 先カンブリア時代

ストロマトライトどうやってできる!?

どのようにしてシアノバクテリアがストロマトライトという層状の岩石を作り出したのかというと…。
シアノバクテリアは生きている過程でベトベトした液を出すのです。
この液にまわりの砂がくっついて積もっていきます。

1日経つと、シアノバクテリアは砂の上にニョキっと体を出して、また活動を始めるのです。
何日も経つと「ベトベト液+砂…」が重なって、層状の固まった石になります。

我々がストロマトライトと呼んでいる岩石がこうして出来上がります。
だから、ストロマトライトの化石が見つかったということは、そこにシアノバクテリアがいた
ということも表していて、その場所に酸素もあったことが証明できるというわけです。

ちなみに、ストロマトライトは0.5mmほどの厚みがあれば、それは1年間かけて作った層だといえるようです。

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その他 先カンブリア時代

初めて酸素を作った生き物

皆さん、地球がつくられた当初は、まだ酸素がなかったということをご存知ですか?
地球上に酸素ができたのは、今のところ27億年前だといわれています。
ではどこから酸素はきたのか?

それはシアノバクテリアという細菌です。
え?細菌が酸素を作ったの?と思われるかもしれませんが、そうなのです。

地球上にまだ酸素がなかった頃、このシアノバクテリアという細菌は、
光合成をして酸素を生み出すといった大仕事をしてくれました。
シアノバクテリアが大量に酸素を発生してくれからこそ、
今の地球があるといっても過言ではありません。

ストロマトライトという化石を知っていますか?
いくつも層になった模様が特徴的な岩石の化石です。
ストロマトライトは、シアノバクテリアが光合成をした証の化石です。

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先カンブリア時代

地球で初めて大きな生き物が現れたのはいつ?

太陽系の惑星として地球ができたのが46億年前、地球に生命が誕生したのが
38~35億年前、地球に酸素を生む生物が誕生したのが27億年前だといわれています。
では、地球で初めて大きな生き物が現れたのはいつか?

大きなというと、とても曖昧でざっくりしていますが、要は目で見える程度の大きさという意味です。
この答えは、約5億7000万年前ほど昔にさかのぼります。
時代でいうと、先カンブリア時代という時代の中でも最後の時代、エディアガラ紀という時代です。

海の中で生きる生物で、マットやパンケーキのように平たい形のディッキンソニアや
厚さ数ミリ程度のカルニオディスクス、キクロメデューサといった名前のものがあります。
彼らの共通の特徴は、体長が大きいわりに体の厚みがなく、ペラペラ状だったことです。

大抵は水中のちいさなものを食べていたと予測されていますが、詳しいことは分かっていません。
現在のところ、世界最古の多細胞生物とされています。

ちなみに、エディアガラという名前の由来はオーストラリアの地名から来ています。
1946年、現在のオーストラリアの南部にあるエディアガラの丘陵で大量に化石が
発見されたことから、エディアガラ紀の名前がつけられたのです。