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ティラノサウルス 中生代 恐竜

ティラノサウルスのウンチは何cm!?

ティラノサウルスはうんちも大きい!

恐竜のウンチが化石になったものはとても珍しく人気があります。
恐竜のウンチはその恐竜のサイズによってまちまちですが、大きなものもあるのです。

 

中でもティラノサウルスのウンチは、大きいもので何と長さが44cmもあります。
ウンチの中には、同時期の白亜紀に生きたトリケラトプスや
エドモントサウルスなどの骨が入っていたものが見つかっています。

ティラノサウルスのアゴは頑強で、恐ろしいことに骨まで噛み砕いて
食べてしまったのだろうと言われています。ち
なみに、ウンチは今でも臭うのでしょうか?答えはNoで、もちろん無臭です。

ウンチは中を割ると、さまざまな鉱物に置換されていて実は大変綺麗なんです。
インテリアとしてウンチを飾っている人も少なくありません。

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中生代 恐竜

恐竜が何を食べていたかはどうして分かる?

すでに絶滅している恐竜が、何を食べていたかということが、現在どうしてわかるのでしょう?
研究者は恐竜の食べ物を探るとき、恐竜のウンチと胃、そして歯の形に着目しています。

恐竜のうんち化石ことコプロライト(coprolite)

え?恐竜のウンチなんて残っているの?と思われる方もいるかもしれません。
じつは恐竜のウンチは珍しいものですが化石としてしっかり存在しています。

恐竜のウンチは「コプロライト(coprolite)」といいます。
この言葉はギリシャ語からきています。
ギリシャ語で【kopros】は糞や肥料という意味です。

大型恐竜ほど大きなウンチをしますから、比較的化石として残りやすいようです。

見つかった恐竜のウンチがどの恐竜のものだったかがわかりさえすれば、
その恐竜が何を食べたかわかるのです。
あとは、胃の中に残った食べ物から推測したり、歯の形状から植物を食べていたのか、
動物を食べていたのか、あるいは雑食性だったかなどがわかります。

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その他 中生代

消化の助け以外に胃石を飲む生き物がいる

古代ワニサルコスクス(Sarcosuchus imperator)

実は、石を飲み込む動物は現生の生き物にもいます。
代表的なのがワニです。
ワニは水の中にいますよね。

石を飲み込むことで自由に浮かんだり水の中に潜ったりする際の助けとなっているのです。
要は浮力を調整するために石を飲んでいたというわけです。

海のはちゅう類こと、水中に暮らすプレシオサウルスなどの
首長竜のお腹からも石が発見されることがあります。
これはワニと同じく、体の重心の位置を決めて浮いたり沈んだりする目的だったと考えられています。

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古生代 恐竜

胃の中に石をもっていた恐竜がいる

草食恐竜の化石の胃からは石が見つかることがあります。
これは、恐竜が間違って飲んだわけでなく、わざと飲み込んだものと考えられています。
どうして硬い石を飲み込むのでしょう?

それは、飲み込んだ石が消化の助けをしてくれるからです。
草食動物は名前の通り硬くて繊維の多い植物を食べていた恐竜です。
彼らはまず頑丈な歯で葉や枝など硬い植物をすりつぶしながら消化を促していました。

それでも足りず、胃の中で胃石を擦れ合わすことにより、細かくして消化していたのです。
ですから、化石として発見された胃の中の石(胃石)は丸く削られている形のものが多かったようです。
見つかっている化石の中では、オルニトミムス類の胃石が有名で、
1体の恐竜のなかに、何と数千個もの小さい胃石が発見されています。

大きさはミリ単位と小さくなっていたのですが、この理由は食べたものや石同士が擦れあって
すり減ったりしたためだと考えられています。

胃石が磨り減ってあまりに小さくなってしまうと、消化を助ける機能が弱くなってしまいます。
そういうときはどういう行動にとったかというと…。

恐竜は使えなくなった胃石を吐き出していたのです。
そして新しい胃石を飲み込、常に最適な状態をキープしていたようです。

ちなみに肉食恐竜から胃石がみつかることはかなり稀です。
植物より紹介しやすい肉を食べていたから、胃石は必要なかったのかもしれません。

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中生代 恐竜

恐竜は全て歯を持っているのか?

草食恐竜トリケラトプスの歯(Triceratops)

実は、すべての恐竜が歯をもっているわけではありません。
例えば、北アメリカ大陸で白亜紀に繁栄したオルニトミムスは歯を持っていませんでした。
彼らは「ダチョウ恐竜」という別名をもっているのですが、
ダチョウのような姿をしていて、とても足がすばしっこい恐竜でした。

彼らの口は細くて、クチバシのような形状をしていたようです。
クチバシは、現在の鳥が持っているものと同様、アゴが突き出て
口の周辺がひと繋がりの硬い角質の板状になったものです。

この硬いクチバシで植物や小動物をついばんでいたのではないかと考えられています。
ティラノサウルスのように歯根(しこん)部分を含めて30cmはあろうかという歯を持っていたり、
歯が全くない恐竜がいたりと、1億6500万年の間に、多種多様な恐竜が存在していたのですね。

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古生代 恐竜

デンタルバッテリーって何?

デンタルバッテリーとは、束のようになってびっしりと並んだ小さな歯のことをいいます。
我々ヒトの歯は、一生に一度しかはえかわりません。
でも、恐竜の歯は歯の生えている骨の内部にいつくもの新しい歯を備えていて、
古くなったら生え変わっていました。

エドモントサウルスやハドロサウルスなどの植物を食べる歯は1つの板状になっていて、
硬い植物で歯がすり減ると、すぐに次の歯が入れ替っていたのです。

デンタルバッテリーとは、歯の集まったものという意味で使われています。
私たちは歯のケアを怠ると、二度と生えてこないので入れ歯をしたり、インプラントをしたり大変です。
恐竜たちがうらやましい限りですね。
恐竜たちは歯磨きをしなくても全く問題なかったというわけです。

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先カンブリア時代 古生代

カンブリア紀の名前の由来~なぜ「カンブリア」という?~

地質時代には大きくわけて、先カンブリア時代、古生代、中生代、新生代という区分けがあります。
生命の大爆発が起こったとされるカンブリア紀は、約5億4200万年前から約2億5000万年前までの
間の「古生代」といわれる時代の一番はじめの時期にあたる一区分の時代のことをさしています。

約5億4200万年前~5億500万年前の最初の時代がカンブリア紀にあたるのです。
古生代はその後、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀と分類され、
時代は恐竜が栄えた時代、中生代へと移っていきます。

さて、「先カンブリア時代」というのも「カンブリア」という言葉が入っていますね。
先カンブリア時代は、古生代の最初の時代である「カンブリア」紀よりも一つ前「先」の時代だ
という意味で名付けられているのです。

でも「カンブリア」という言葉が使われているためか、先カンブリア時代と
カンブリア紀は、よく間違えそうになる言葉です。
これらの「カンブリア」という名前はどこから来たのでしょう?

それは、ラテン語の部族の名前に由来しています。
この時代の地層が調べられたイギリスのウェールズ地方に、
かつて「キムル」という名前の部族が住んでいました。
キムルをラテン語に訳すと「カンブリア」になるそうで、
彼らの名前にちなみ、カンブリア紀と名付けられたのです。

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その他 人物・植物

生物の分類の仕方

それまでたった3門しかいなかったとされる生物群が一気に38門も増えたとされる
カンブリア紀ですが、このように生物の種類が増えたと分かったということは、
生物をいくつかのグループに分けるといった考え方が必要です。

生物は一体どのようなグループ分けがしてあるのでしょう?

まずは大きく分けて、植物と動物に分けることができそうです。
こういった大きな分類は「界(かい)」という項目の名前で分かれています。
この世にある生き物をどういう「界」に分けるかは、19世紀から現在まで
さまざまな変遷を経ていて新説が次々出ています。

次に一つずつの「界」を細かく分けたものが「門(もん)」です。
門を細分化したものが「鋼(こう)」、鋼を細分化したものが「目(もく)」目を細分化したものが
「科(か)」、そして科は「属(ぞく)」に、属は「種(しゅ)」に…とさらに細く分類されます。

大きい階級から並べると、「界門鋼目科属種(かいもんこうもくかぞくしゅ)」。
一気に読み上げてみると、何だかお経のように聞こえます。
このように、計7つの段階を経て名前が分類されるのです。

例として、ヒトの場合は次のように分類されます。
「動物界、脊椎動物門、(脊椎動物亜門)、哺乳鋼、サル目、ヒト科、ホモ属、サピエンス(種)」
何と長いですね。

こういった分類法は階層分類と呼ばれています。
みなさんがよく聞く「学名」というのは、最後の2つの階級、属と種の名称から成っています。
だからヒトの学名を「ホモ・サピエンス」と表現しているのです。

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その他 古生代

カンブリア爆発って何が爆発したの?

理科の授業などで、「カンブリア爆発が起きた」などと耳にしたことはありませんか。
一体カンブリア爆発って何だろう?何が爆発したの?とお思いになる方も多いかもしれません。

カンブリア爆発は、ずばり、「生命が一気に誕生した」ことを示しています。
それを爆発と呼んでいるのです。

地球が誕生して40億年以上経過した頃、現在からさかのぼること
約5億4000万年前のカンブリア紀に、それまで3種類ほどしかなかった動物のグループから、
一気に38種類グループが増え、生物が多様化したのです。

38種類もの生命の仲間が増えた期間はわずか数百万年。
数百万年と聞くと、とっても長いように聞こえますよね。
でも地球の歴史46億年のうちの数百万年ですから、時間の枠が大分違うんです。

分かりやすいように、地球46億年の歴史を、1日の長さに換算して比べてみましょう。
午前0時ピッタリに地球が産まれたとします。
そこから21時間以上経過した午後9時11分までは3つのグループだけが地球上に存在していました。

ところが午後9時11分~14分の間に38グループもの多彩な動物グループが一気に増えたのです。
これは1440分ある長い一日の時間枠の中、たった3分間の短い間で、
現在見られる動物のグループ全てが出揃った形になります。

この摩訶不思議で、未だ研究者を悩ます奇跡のような現象が「カンブリア爆発」といわれるものです。
カンブリア爆発は、われわれ地球の生命体にとってその進化を語るときには
はずせない大事件ということです。

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中生代 恐竜

恐竜の赤ちゃんと群れ

みなさん、恐竜の赤ちゃんはどうやって生まれてくるかご存知でしょうか?
そうです、恐竜は卵から生まれてくるのです。

いくら大きな恐竜に成長するといっても、生まれてくる時の
恐竜赤ちゃんのサイズはそこまで大きくありません。
史上最大とされる、全長35~40mのアルゼンチノサウルスのように、巨大な竜脚類でも
卵の大きさは直径約30cm程度だろうと、ある研究者は予測しています。

そこから一気に成長したとしても、アルゼンチノサウルスの赤ちゃんは、
せいぜい生まれてすぐは1~1.5mくらいの大きさだったかもしれません。
こうなると、お母さんに付いていくのは大変そうです。

全長が35mもある母親と、1.5mほどしかない赤ちゃん。
お母さんが一歩歩くと、子どもはたちまち置いて行かれそうですね。
お母さんに誤って踏み潰されないように、必死だったかもしれません。

じつは、竜脚類の仲間は並んで続く足跡化石が見つかっていることから、
群れで暮らしていた可能性があるのです。
でも、巨大すぎる竜脚類にとって、先ほどの理由から子どもと一緒に
どこまで行動できていたか正確には分かっていません。

一部の足跡化石からは、大人の恐竜が幼い子ども恐竜の
周りに囲むようにしていたようなものも見つかっています。
このことから、竜脚類の中には、組織化して群れをなしていたのではないかと考える研究者もいます。