
実は、すべての恐竜が歯をもっているわけではありません。
例えば、北アメリカ大陸で白亜紀に繁栄したオルニトミムスは歯を持っていませんでした。
彼らは「ダチョウ恐竜」という別名をもっているのですが、
ダチョウのような姿をしていて、とても足がすばしっこい恐竜でした。
彼らの口は細くて、クチバシのような形状をしていたようです。
クチバシは、現在の鳥が持っているものと同様、アゴが突き出て
口の周辺がひと繋がりの硬い角質の板状になったものです。
この硬いクチバシで植物や小動物をついばんでいたのではないかと考えられています。
ティラノサウルスのように歯根(しこん)部分を含めて30cmはあろうかという歯を持っていたり、
歯が全くない恐竜がいたりと、1億6500万年の間に、多種多様な恐竜が存在していたのですね。