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古生代 恐竜

胃の中に石をもっていた恐竜がいる

草食恐竜の化石の胃からは石が見つかることがあります。
これは、恐竜が間違って飲んだわけでなく、わざと飲み込んだものと考えられています。
どうして硬い石を飲み込むのでしょう?

それは、飲み込んだ石が消化の助けをしてくれるからです。
草食動物は名前の通り硬くて繊維の多い植物を食べていた恐竜です。
彼らはまず頑丈な歯で葉や枝など硬い植物をすりつぶしながら消化を促していました。

それでも足りず、胃の中で胃石を擦れ合わすことにより、細かくして消化していたのです。
ですから、化石として発見された胃の中の石(胃石)は丸く削られている形のものが多かったようです。
見つかっている化石の中では、オルニトミムス類の胃石が有名で、
1体の恐竜のなかに、何と数千個もの小さい胃石が発見されています。

大きさはミリ単位と小さくなっていたのですが、この理由は食べたものや石同士が擦れあって
すり減ったりしたためだと考えられています。

胃石が磨り減ってあまりに小さくなってしまうと、消化を助ける機能が弱くなってしまいます。
そういうときはどういう行動にとったかというと…。

恐竜は使えなくなった胃石を吐き出していたのです。
そして新しい胃石を飲み込、常に最適な状態をキープしていたようです。

ちなみに肉食恐竜から胃石がみつかることはかなり稀です。
植物より紹介しやすい肉を食べていたから、胃石は必要なかったのかもしれません。

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