はちゅう類の仲間だとされる恐竜。
でも恐竜ははちゅう類の中でも体のある構造が異なっています。
それはどこか?
足の付き方です。はちゅう類は足が体の横側についていて、
がに股のような形になり、低い姿勢でしか歩けません。
一方、恐竜は足が体の真下について真っ直ぐ伸ばすことができ、
重い体をしっかり支えて歩くことができました。
はちゅう類の仲間だとされる恐竜。
でも恐竜ははちゅう類の中でも体のある構造が異なっています。
それはどこか?
足の付き方です。はちゅう類は足が体の横側についていて、
がに股のような形になり、低い姿勢でしか歩けません。
一方、恐竜は足が体の真下について真っ直ぐ伸ばすことができ、
重い体をしっかり支えて歩くことができました。
どのようにしてシアノバクテリアがストロマトライトという層状の岩石を作り出したのかというと…。
シアノバクテリアは生きている過程でベトベトした液を出すのです。
この液にまわりの砂がくっついて積もっていきます。
1日経つと、シアノバクテリアは砂の上にニョキっと体を出して、また活動を始めるのです。
何日も経つと「ベトベト液+砂…」が重なって、層状の固まった石になります。
我々がストロマトライトと呼んでいる岩石がこうして出来上がります。
だから、ストロマトライトの化石が見つかったということは、そこにシアノバクテリアがいた
ということも表していて、その場所に酸素もあったことが証明できるというわけです。
ちなみに、ストロマトライトは0.5mmほどの厚みがあれば、それは1年間かけて作った層だといえるようです。
皆さん、地球がつくられた当初は、まだ酸素がなかったということをご存知ですか?
地球上に酸素ができたのは、今のところ27億年前だといわれています。
ではどこから酸素はきたのか?
それはシアノバクテリアという細菌です。
え?細菌が酸素を作ったの?と思われるかもしれませんが、そうなのです。
地球上にまだ酸素がなかった頃、このシアノバクテリアという細菌は、
光合成をして酸素を生み出すといった大仕事をしてくれました。
シアノバクテリアが大量に酸素を発生してくれからこそ、
今の地球があるといっても過言ではありません。
ストロマトライトという化石を知っていますか?
いくつも層になった模様が特徴的な岩石の化石です。
ストロマトライトは、シアノバクテリアが光合成をした証の化石です。
太陽系の惑星として地球ができたのが46億年前、地球に生命が誕生したのが
38~35億年前、地球に酸素を生む生物が誕生したのが27億年前だといわれています。
では、地球で初めて大きな生き物が現れたのはいつか?
大きなというと、とても曖昧でざっくりしていますが、要は目で見える程度の大きさという意味です。
この答えは、約5億7000万年前ほど昔にさかのぼります。
時代でいうと、先カンブリア時代という時代の中でも最後の時代、エディアガラ紀という時代です。
海の中で生きる生物で、マットやパンケーキのように平たい形のディッキンソニアや
厚さ数ミリ程度のカルニオディスクス、キクロメデューサといった名前のものがあります。
彼らの共通の特徴は、体長が大きいわりに体の厚みがなく、ペラペラ状だったことです。
大抵は水中のちいさなものを食べていたと予測されていますが、詳しいことは分かっていません。
現在のところ、世界最古の多細胞生物とされています。
ちなみに、エディアガラという名前の由来はオーストラリアの地名から来ています。
1946年、現在のオーストラリアの南部にあるエディアガラの丘陵で大量に化石が
発見されたことから、エディアガラ紀の名前がつけられたのです。
生きているものは、皆何かを食べ、誰かに食べられるという戦いの運命にあります。
生き物が「食う、食われる」の関係になったのは何年前だと思いますか?
実はそれより前は生物同士の争いというものはなかったようなのです。
答えは、5億1000万年前頃。時代で言えば、カンブリア紀という時代です。
まだ陸には生物が上陸しておらず、生物競争は海の中の出来事です。
カンブリア紀は無脊椎動物が爆発的に増えて進化した時代です。
カンブリア紀最強の生き物といえば、「奇妙なエビ」という意味をもつ
アノマロカリスという名前の肉食動物でした。
当時の食物連鎖の頂点に君臨していたアロマロカリスは、体長60cm~1mくらいの生き物で、
これまでに知られている生物の、どの分類にもあてはまらない未知の生き物です。
歯のついた口とヒレをもち、獲物を捕まえる触手が頭部についている、見た目にも面白い生物です。
このアノマロカリス、バラバラ事件のように化石が見つかっています。
まずは触手だけが発見されました。
この時専門家はエビのグループだと判断しました。
次に口が見つかり、これはクラゲのグループ、体が見つかるとナマコのグループだと思われていました。
でも、触手と口が同時に化石となって発見されて、初めて二つは同じ化石だということがわかったのです。
あまりに古い時代の化石。
専門家も手探り状態でこれらの発見に至ったというわけですね。
カンブリア紀に「食う、食われる」競争が始まって以来、
現在まで生き物の戦いは絶滅と進化を遂げながら続いています。
みなさん、理科の教科書などで「示相化石」「示準化石」という単語を耳にしたことがありませんか?
さて、名前がよく似ていますがこの2つは一体何が違うのか説明できますか?
化石のことに詳しくなるには、ぜひ理解してもらいたい言葉です。
たとえばあなたがある地層を熱心に発掘しているとします。
そこでたとえばサンゴの化石が見つかったとすれば、そこは昔海であった地層だと予想できますね。
しかも、温かい環境だということも。
このように、どんな地層だったのか、当時の環境がわかる化石のことを「示相化石」といいます。
一方、ある特定の化石が、発掘した地層から出てくれば、
その地層の時代が特定できるという化石を「示準化石」といいます。
たとえばあなたが三葉虫を発掘したとします。
三葉虫は古生代という時代区分のカンブリア紀からペルム紀にかけて生息していたので、
少なくとも、あなたが発掘した地層はカンブリア紀からペルム紀だということがわかります。
三葉虫の種がわかれば、もっと時代を狭めて特定できますよね。
このように、示相化石や示準化石は地層を特定するときに役立つというわけです。
示相化石や示準化石になるには、ある程度決まった時代や場所に、
集中して繁栄していなければ参考にならないので、アンモナイトや三葉虫など、
化石としてたくさん種類があるもの、要は有名なものが示相化石か示準化石となるというわけです。
この時代には恐竜がいた、あの時代には三葉虫がいた、などと
46億年という地球の長い歴史を、私たちは区切りをつけて認識しているのですが、
どういう分け方をしているかご存知ですか?
ある化石がみつかると、その見つかった地層から時代を特定して認定をする必要があります。
そのため「地質時代」という一つのものさしではかることにしているのです。
地質時代には大きくわけて、先カンブリア時代、古生代、中生代、新生代とあります。
恐竜が生きていた時代は、中生代で、我々人類が今生きている時代は
新生代の完新世(かんしんせい)という時代にあたります。
ちなみに完新世という時代は、最後の氷河期が終わる1万年前から現在の時代をさしています。
突然ですが、われわれの住む地球は、今何歳か知っていますか?
そう、答えは46億才です。
地球が生まれて46億年経っているということです。
その途方もない時間枠の中で、一体恐竜はいつ誕生していつ絶滅したのでしょう?
およそ2億5100万年前に誕生し、6500万年前に絶滅しました。
最初の人類だとされる猿人が出現したのは今から約600万年前、原人は180万年前、
そして我々現生人類のグループに属する新人は10万年前に出現されたとしていますから、
恐竜の歴史と比べてみると、かなりの差があるといえます。
ちなみに、46億才の地球の年齢を1時間(60分)に置き換えるとすると、
人類の年齢はたったの2秒だということになります。
なんと短いことでしょう!1%にも満たないのですね。
恐竜図鑑を見ると、「いかに恐竜は大きかったのか!」といったテーマを良く目にします。
恐竜同士を比較したり、人間の身近なもので比較したりしていて、
大きな恐竜というのは、大人も子どもも惹きつけられる存在のようです。
さて、その中でも、強い恐竜の象徴「肉食恐竜のなかで最強は誰だ!?」という
問いにはいろいろな考えがあるようです。
まず第一候補にあげられるのが北アメリカで全身骨格が発見され、世界中で有名なティラノサウルス。
そして、モロッコで発見されたカルカロドントサウルス、アルゼンチンで発見されたギ
ガノトサウルス、北アフリカで発見されたスピノサウルスといったところでしょうか。
最大体長はティラノサウルス13m級、ギガノトサウルス14m級、カルカロドントサウルス10~14m級と、
いずれも差をつけるのが難しいのです。
スピノサウルスは13~17mもある体格で、最大であるとされていますが、
ティラノサウルスほどの体重はなかったようです。
この4者のうち、今のところ完全な全身骨格が見つかっているのがティラノサウルスで、
他の恐竜は推定の体長とされることから、新たに発掘され正確な数字が出るまで勝負は続きそうです。
もしくは、もっと大きな肉食恐竜が現れる、なんていう展開もあるかもしれません。
恐竜の名前で、「卵どろぼう」という、何とも不名誉な名前を与えられた恐竜をご存知ですか?
それはオビラプトルという恐竜です。
中央アジア探検隊が恐竜の卵を初めに見つけたとき、見つけた卵は本当はオビラプトルのものだったのに、
勘違いされてプロトケラトプスの卵と判定していました。
卵の近くで発見されたオビラプトルの化石。
ちょうど卵を食べるのに適した頭のつくりだったので、
てっきりプロトケラトプスの卵を襲っていたのだろうと考えられました。
だから学者は、名前をつける際、「卵どろぼう」という意味の「オビラプトル」と命名したのです。
1990年代に入って、勘違いだったということが分かりましたが、名前は変わりようがありません。
オビラプトルは、本当は卵をぬすんでいたわけではなく、自らの卵を大事に守っていたのですね。