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世界の化石産地【クーパーペディ】

・南オーストラリア州の内陸の砂漠地帯に広がる小都市です。
・クーパーペディー(Goober Pedy)とはオーストラリアの先住民であるアボリジニの言葉で
“KUPA PIT”=“white man in hole”(白人が潜る穴)からきています。

・1987年、一部がオパール化した恐竜の化石がほぼ完全な形で発見されました。
 約1億1000年前の地層から発見されたのは白亜紀に生息していたプリオサウルスの化石
で「エリック」と名付けられました。エリックは骨の一部がオパール化していたので希少価値も
驚くほど上がり世界中の金持ち達が手に入れようとやっきになりました。
そのため貴重なオーストラリアの財産が国外に流出してしまうという事態を招いたとされています。

*ですが、オージー達が立ち上がり寄付を集めて買い取りこのピンチを切り抜けのです。
現在はシドニー市内の「ナショナル・オパール・コレクション」で誰でも無料で見ることができます。

・オーストラリアのオパール産地は大鑽井盆地(グレートアーテジアン盆地)周辺に存在します。
 クーバーペティーもその1つで1910年代に発見されてから
今では世界のオパールの約80%を産出しています。

・クーバーペティーはジュラ紀から白亜紀(約2億〜6500万年前)の時代は浅い海でした。
それが地球の気候の変化にともない海が後退し砂漠へと姿をかえました。
表面の数十mが堆積した砂岩や頁岩、泥岩で覆われておりその層からオパールが発見されます。

・クーバーペティーのオパールは「ホワイトオパール」と呼ばれ堆積層中に多くのオパール化された
化石があることで有名です。エリックの他にも、白亜紀に生息した烏賊に似たベレムナイトなどがあります。

・クーバーペティーは地上の気温が50℃近くに達することもあり、この町の人々は
「ダクアウト・ハウス」と呼ばれる洞窟のなかで暮らしています。
ダクアウト・ハウスはオパール採石の際に掘った穴で気温も約20℃ほどと過ごしやすく、
家だけでなくレストランや学校、教会といった様々な建物が利用しています。