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世界の化石産地【ブンデンバッハ】

・デボン紀(約4億年前)のラーゲルシュテッテン
・ラーゲルシュテッテンとは、特に保存状態の良い化石が
発掘される場所(堆積層)のことで地質学分野の専門用語です。

・約4億年前(デボン紀前期)に堆積した「フンスリュック粘板岩」とよばれる地層です。
・この地域の黒い粘板岩はローマ時代から屋根瓦に利用されてきました。
・黒い頁岩の中に黄鉄鉱で置き換えられた保存状態の良いものが多く、
軟体組織までが残っていることで有名です。

・約4億年前のブンデンバッハは浅く静かな海の底でした。時折、砂や泥が海水と一緒に流れ込み
生物が堆積物の中に埋まってしまいました。こうして他の生物に食べられず化石となりました。
この時、適度な量の有機物や酸素が少ないなどの条件で腐敗が進行せず速やかに生物の体が
黄鉄鉱に置き換えられため通常ではまず化石になれない軟体組織までもが化石として残りました。

・こうした好条件で非常に保存状態のよい化石がみつかるのもフンスリュック粘板岩の中でも
ブンデンバッハ周辺の特定の層のみといわれいます。

・三葉虫などの節足動物の脚や触角、ヒトデなどの軟体組織が鮮明に残る
高い品質の化石が発掘されています。
(フンスリュック粘版板=フンスリュックスレート=フンスリュック頁岩)