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世界の化石産地【バージェス頁岩】

・1909年カナダのブリティッシュ・コロンビア州のバジェス山でアメリカの古生物学者によって発見されました。
・1984年バージェス頁岩累層を含むカナディアン・ロッキー山脈自然公園は世界自然遺産に登録されました。
・約5億500万年前(古生代カンブリア紀中期)の地層です。

・1989年、古生物学者スティーヴン・ジェイ・グールドが書いた本『ワンダフルライフ・バージェス
頁岩と生物進化の物語』によって一般に広く知られるようになりました。
・1910年~1930年代にかけて無脊椎堂物の化石が多数発見されました。

・発見された当初は節足動物と思われた奇妙な化石の約数十種類が、1970年~1980年代の
再研究によってどの分類体系にも入らないことが判明しました。
・ここで発見された動物群は”バージェス動物群”や”バージェス頁岩動物群”とよばれ
現在も発掘・研究が続いています。

・これまで発見されたことのない動物化石が軟体組織まで鮮明な状態で発掘されることで有名です。
・頁岩(けつがん)とは堆積岩の一種で、海底で泥(16分の1mm以下の細かな粒子)が
水平に積もって固まったもので頁(ページ)のように薄く剥がれる性質の(泥)岩のことです。

・頁岩の粒子が細かい性質によって酸素が通りにくいため、埋まった生物の死体が腐りにくく
通常は化石として残りにくい軟体組織まで綺麗な形で残ったようです。
・代表的化な化石にアノマロカリス、ラグガニア、マルレラなどがあります。