カテゴリー
その他

世界の化石産地【サンジョルジオ山(サンジョルジョ山)】

・スイス・ティチーノ州の南部、ルガーノ湖の南にある緑豊かなピラミッド型をした山です。
・標高1096mの小高いこの山は2003年ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。
・2010年にはイタリア側の山麓地域も追加登録(イタリア・ロンバルディア州)されました。

・ここは、中生代三畳紀中期(約2億4500万年前~2億3000万年前)に
属する5つの地層から多くの化石が出土しています。
・当時この一帯は亜熱帯気候で、水深数mのラグーンがありました。(ラグーンとはサンゴ礁によって
つくられた地形のひとつです)その海底にあった石炭質の泥に遺骸が閉じ込められたまま地学変動
によって山となったため、とても良い状態の化石が見つかります。

・化石は爬虫類、魚類、脊椎動物、アンモナイト、植物など多種多様で
出土した化石は約150年間で1万点以上といわれています。
・内訳は大体、30種の爬虫類(大半は大型の海生の恐竜)や80種の魚類、1
00種の昆虫などの無脊椎動物に無数のミクロ化石などです。

・サンジョルジョ山の化石として有名なのが「ティキノスクス」と「タニストロフェウス」です。
・ティキノスクスは恐竜の祖先といわれています。
・タニストロフェウスは地球史上最も長い首をもっていたとされる絶滅した爬虫類の一種で全長は
約6mで長い首は10個の椎骨で構成れており、全長の2/3ちかくが首であったとされています。