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中生代 恐竜

日本初の子供恐竜の歯

2012年3月1日、兵庫県立人と自然博物館が丹波竜の歯とみられる化石を2点みつけたと発表しました。
2つの歯は、兵庫県丹波市山南町の約1億1000万年前
(白亜紀前期)の地層「篠山層群」から発掘されました。

それぞれの歯のサイズは1つが長さ1.5㎝で直径2.5㎜、
もう1つが長さ2.5㎝で直径6.4㎜でした。
1つはこれまで日本で見つかった恐竜の歯のなかで最も小さいため子供の恐竜の歯とみられています。

2008年に福井県勝山市の約1億2000万年前(白亜紀前期)の地層から
イグアノドン類の子供とみられる歯骨(下あごの骨)は発見されていますが、
歯が見つかったのは日本では初めてのことです。

1978年に岩手県で最初の恐竜化石が発掘されてから約30年、
日本各地で恐竜化石が発見されています。

今日まで大人の歯化石は発見されていますが、子どもの歯が発見されたことで、
彼らの生態をひもとくヒントになるかもしれません。
いずれにせよ、とても子どもの化石はとても貴重だといえます。