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「生きている化石」腕足類

『シャミセンガイ』日本では三味線に似た形からこの名がついていますが、
中国では舌やモヤシに例えられているようです。

福岡、熊本、佐賀などの有明海では「メガジャ」とも呼ばれています。
腕足類の中で唯一、食用として煮付けや味噌汁などとして食されています。

『スピリファー(燕石)』翼を広げたツバメのような形から、「燕石(エンセキ)」とも呼ばれています。
殻の表面には放射状の線が入っていて、内部には螺旋状の腕骨があります。

中国医学の漢方では「石燕(セキエン)」という薬名で治療薬として用いられています。
この燕石、昔はツバメが石になったと信じられていました。
また酢の中に入れるとオスの石とメスの石が追いかけ回るとも言い伝えられています。
実際に燕石の一部を塩酸などに浸すと、生きているかのように泡を吹いて動いたそうです。
不思議ですよね!

なぜこのような現象になるか・・・。
そのからくりは、石炭質だった殻が石になることで、炭酸カルシウムになったため、
酸と反応して二酸化炭素の泡を噴出したからなのです。