近年、ティラノサウルスには大人の体にも羽毛があったとの報告がされ、
世間を賑わせていますが、恐竜の体をおおう羽毛の役割は一体
どんなものなのでしょうか?
鳥類は恐竜が進化したものであるといわれていて、鳥類の祖先に近い恐竜には、
羽毛の生えたものも多く見られます。
でも、「飛ぶ」という目的だけで羽毛が生えたわけではなかったようです。
羽毛には次の4つの役割があるとされています。
1つ目は、体温を守るということです。
ちょうど真冬に着るダウンジャケットのように、全身に羽毛ぶとんがあれば、
体を冷やすことなく体温が保たれるため、恐竜は羽毛を蓄えていたとされています。
2つ目は卵を守るという役割です。
有名な恐竜にオビラプトルが挙げられます。
羽を広げて卵を守ることで、子孫を繁栄させるよう工夫していたのでしょう。
3つ目は異性への性的アピールや敵を威嚇する役割です。
羽毛のあるので有名な恐竜は、中国で発掘されたカウディプテリクスです。
全身が羽毛に覆われてた彼らは現生の孔雀のように尻尾に長いかざり羽がありました。
4つ目は飛行する役割です。
有名な恐竜は最小恐竜の1つと言われるミクロラプトルで、
彼らは前足、後ろ足どちらにも長い羽毛を生やしていました。
木から木へ飛びながら移動していたのではないかと考えられています。