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中生代 恐竜

恐竜の重さを測ろう!

アフリカ大陸のプレデターカルカロドントサウルス
アフリカ大陸のプレデターカルカロドントサウルス

絶滅した恐竜なのに、どうして体重がわかるのか、不思議に思ったことはありませんか?
身は残らず骨だけが残った恐竜の化石からでも、恐竜の全身像を
推測することでだいたいの体重も知ることができます。

その方法は次のとおりです。

まず、見つかった骨のサイズなどから、恐竜の全身像を割り出します。
そして全身像の模型をミニサイズで正確に作ります。
全身像がわかれば、体積を求めた後に、実際の大きさまで戻して計算すると体重がわかります。
(恐竜の比重は一般的に水に近い1と考えられているので、比重1で1cm3あたりの重さを計算します。)

はじめに水が入った容器にミニ恐竜を沈めて、体積をはかります。
例えば恐竜の40分の1のミニ恐竜を用意して、
水が入った容器に沈めると、80ml水の量が増えたとします。

この80ml増えた水の量がミニ恐竜の体積です。
80ml増えたのですから、80ml×40×40×40=512万mlが実際の恐竜の体積です。
1mlを1gとすると、512万g=5120kg=5.12トンとなります。

実際の恐竜の推定体重は5.12トンだとわかるというわけです。
もっとも、模型のサイズの正確性によって数値は前後がありますし、
比重の違いによっても推定体重は変わってくる場合があります。