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最古の哺乳類

現在みつかっている中で最古の哺乳類は、中生代三畳紀後期(約2億2500年前)に生息した「アデロバレシウス」です。1989年アメリカ・ニューメキシコ州で自然史科学博物館のスベンサー・ルーカス博士らにより発見されました。

「アデロバレシウス」とはギリシャ語で「隠れた王者』を意味します。
姿は、頭は人間の爪ほどで尾までの長さが約10㎝程と現在のトガリネズミのような外見をしていました。
アデロバレシウスは恐竜と違い夜活動ができる夜行性でした。

夜に活動出来たのは、アデロバレシウスが自らの体内から
体温を一定に保つことのできる内温性の哺乳類だったからです。

また発達した聴覚で昆虫のかすかな動きをとらえ捕まえて食べていたようで、
この特徴も夜に活動できる原因のひとつだったのではないかと考えられています。

アデロバレシウスの生態についてはまだ分からない点もありますが、
卵を産んで繁殖をしていたようで現在の哺乳類とは異なる点も多いようです。