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人物・植物 古生代

生きた化石「イチョウ」

イチョウの葉
イチョウは裸子植物の一種で「生きている化石」の代表とされています。
現在のイチョウの祖先はペルム期前期(約2.7億年前)に現れた「トリコピティス」です。

トリコピティスは現生のような短枝はなく二またに分かれた葉脈だけの歯でした。
中生代には様々な種類のものが出現し世界中に分布して繁栄しました。

この時代のイチョウのひとつに「バイエラ」があります。
バイエラは現在のものに似ていますが、葉は細かく二またに切れ込んでいました。

中生代末までに多くの恐竜とともにイチョウも滅んでいきました。
北米では1000万年前、ヨーロッパでは200万年前、
日本では100万年前に絶滅したといわれています。
そんな中で唯一滅びず中国で生き残ったのが「ギンゴ」です。

現在、みられるイチョウはこのキンゴで、日本にはその昔
中国から仏教の伝来に伴って移入されたと考えられています。
また一度は絶滅した北米やヨーロッパなどでも人為的な移植により今は見ることができます。