貨幣石(かへいせき)は新生代第三紀(約6500万年前〜180万年前)
に繁栄していた大型の有孔虫です。
形状が貨幣に似た円形状であることからラテン語の「小さなコイン」
を意味する『ヌムリテス』という名前がつきました。
和名は貨幣石(かへいせき)といい、学名=Nummlites(ヌムリテス)といいます。
貨幣石は生存していた時期が比較的短く、世界各地で
発見されているという点で、示準化石として用いられます。
(示準化石は地層の対比や地質時代決定に役立つ化石のことです。標準化石ともいいます。)
日本では熊本天草や小笠原、西南諸島で発見されています。
星の砂と同じ有孔虫ですが、大きさは非常に大きく直径10㎝を超えるものもあります。
内部はらせん状に規則正しく並んだ無数の室に分かれています。
エジプトのピラミッドで使われた岩石に貨幣石が含まれていたことで有名です。