全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な隕石が、石鉄隕石(stony-ironmeteorite)です。
石鉄隕石(stony-ironmeteorite)は、ほぼ同じ量の「鉄‐ニッケル」の合金と
珪酸塩鉱物から構成されています。
石鉄隕石は、主にパラサイト(pallasite)とと呼ばれるものと
メソシデライト(mesosiderite)と呼ばれる2つに分類されます。
パラサイトは、かんらん石(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなります。
1772年、ドイツの博物学者ペーター・ジーモン・パラス(Peter Simon Pallas)が
珍しい石(当時は隕石とは知られていなかった石=パラサイト)を採取しました。
その後、同じ組成構造の岩石がみつかり始め、その石はパラスの名前をとって
パラサイトと名付けられたのです。
メソシデライトは、輝石・斜長石など、異なる鉱物(珪酸塩鉱物)と鉄‐ニッケルの合金から
構成されています。
語源は、古代ギリシャ語の「中間」を意味するmesoに「隕鉄」を意味する
sideriteをつけたものです。
石鉄隕石は、太陽形成後にできた惑星が、衝突などで破壊されたものと考えられています。