クレーターは、円形の凹んだ地形でのことです。
ギリシャ語のボウル、椀、コップなどを意味するkraterに由来しています。
1609年、ガリレオ・ガリレイが月面の多数の凹(へこ)みを発見し、名付けました。
確認されている最初のクレーターは、アメリカのアリゾナ砂漠にある「メテオクレーター」です。
「バリンジャー・クレーター」や「バリンジャー隕石孔」などとも呼ばれています。
直径約1.2〜1.5㎞、深さ約170mの大きさのクレーターで、
約5万年前に30万t以上の隕石が時速約72万kmで衝突して出来た跡です。
このような隕石の衝突が確認された場所は、大きなものだけでも
世界中に何と160ヶ所以上もあるといわれています。
日本で初めて確認された唯一の隕石クレーターは、「御池山(おいけやま)クレーター」です。
これは、長野県の南アルプス南部の御池山付近に位置しています。
ここでは、約2〜3万年前に直径約45mの隕石が衝突したと推測され、
大きさは直径約900m、現在残っているのは全体の40%です。