隕石は、主に金属鉄(Fe)と珪酸塩鉱物という物質から成り立っています。
この2つの比率具合で、大きく3つに分類されます。
3つのうちの1つが、全隕石の約90%にあたる石質隕石(stony meteorite)です。
石質隕石の主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」です。
「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、
「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。
この「ニッケルと鉄の合金」は、内部に金属の粒があるため磁石にくっつきます。
石質隕石は、丸い小さな粒(コンドリュールといいます。)を含む、「コンドライト」と
それらを含まない「エイコンドライト」とよばれるものに分類されます。
「エイコンドライト」は「ニッケルと鉄の合金」の割合が少なく、中には含まないものもあり、
磁石にくっつかないものもあるようです。