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大型哺乳類

これまでの地球上に現れた最大の陸生哺乳類といえば「パラケラテリウム」です。
(旧名:インドリコテリウム)およそ3600万〜2400万年前、
中央アジア周辺に生息していたサイ科の哺乳動物です。

サイの仲間ですが首が長く今のキリンのように高い場所の木の葉をとって食べていたようです。
その体高は8〜10メートル、体重は15〜30トン。
キリンが約5メートル、アフリカゾウが最大7トンなので、とても大きなことがわかります。

1980年中国モンゴル自治区で「パラケラテリウム」をも凌ぐ大きな陸生哺乳類が発見されました。
それは3万年前の中国内モンゴルに生息した体長9.1メートル、
体長20トン以上のゾウ科哺乳類「松花江マンモス」です。

哺乳類が大型化した要因としては、恐竜が絶滅したことで
餌が豊富に手に入るようになったためだと研究者は考えています。

では大型は何故とまったのでしょうか。
その要因の1つは、わたしたち人類にあるといわれています。
人類が地球を支配するようになり、大型の陸上哺乳類は大きくなるための
スペースと食糧がなくなってしまったと言われています。

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哺乳類の大型化

哺乳類は恐竜の絶滅後、いかにして大型化したのでしょうか。
2010年11月26日アメリカの科学誌サイエンスが「哺乳類が恐竜絶滅後
どのように大型化していったかについて解明した」とする論文を発表しました。

この発表によると、恐竜がいた時代の哺乳類の平均的大きさは
ウサギの赤ちゃんからビーグル犬程で、重さは1〜10キロ程と小さかったようです。

しかし、6500年前に恐竜が絶滅すると急速に大型化しおよそ
2500年後には最大で1000倍もの大きさに進化したとされています。

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小さなコイン「貨幣石」

貨幣石(かへいせき)は新生代第三紀(約6500万年前〜180万年前)
に繁栄していた大型の有孔虫です。
形状が貨幣に似た円形状であることからラテン語の「小さなコイン」
を意味する『ヌムリテス』という名前がつきました。

和名は貨幣石(かへいせき)といい、学名=Nummlites(ヌムリテス)といいます。

貨幣石は生存していた時期が比較的短く、世界各地で
発見されているという点で、示準化石として用いられます。
(示準化石は地層の対比や地質時代決定に役立つ化石のことです。標準化石ともいいます。)

日本では熊本天草や小笠原、西南諸島で発見されています。
星の砂と同じ有孔虫ですが、大きさは非常に大きく直径10㎝を超えるものもあります。
内部はらせん状に規則正しく並んだ無数の室に分かれています。
エジプトのピラミッドで使われた岩石に貨幣石が含まれていたことで有名です。

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言葉の「マンモス」と生き物の「マンモス」

「マンモス」という言葉は、“巨大さ”を表す形容詞として、
われわれ現代人にとってなじみ深い言葉です。
日本でも「マンモス校」や「マンモス都市」といった言葉で用いられています。

「マンモス」には①新生代に生きた巨大なゾウ、という意味と、
②「巨大な」という形容詞の2つの意味があるようです。
一体どっちが先にできた言葉なのでしょうか?

卵が先か、鶏が先か…といった話に似ています。
どうやら正解は①の「新生代に生きたゾウ」のようです。

新生代の巨大生物マンモス 復元CG
新生代の巨大生物マンモス 復元CG

 

マンモスという生物は、あまりに巨大であるため、これが派生して
“巨大さ”を表す形容詞となったのです。
名前そのものから言葉の意味を作ってしまうほど、
人間から見てマンモスは偉大で大きな存在だったのです。

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恐竜時代、日本は海の中!?

今の日本列島ができあがったのは、およそ2500万年前、時代でいうと、新生代第三紀漸新世の終わり頃です。
恐竜が地球にいた時代は6500万年前までですから、そのころの日本はユーラシア大陸の東海岸の一部となっていて現在の中国と陸続きになっていました。日本の大陸は当時海の中に隠れていたようなのです。

実は、日本で最大の化石発掘地帯と呼ばれる手取層群から見つかる化石は、中国の遼寧省(りょうねいしょう)から見つかる化石と似たものが多いのですが、専門家たちは、この理由を当時この2つの大陸がつながっていたからだ、と考えています。