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世界の化石産地【ボルツィア砂岩(Gresa Voltzia)】

・フランス北東部、ボージュ山地北部に位置します。
・三畳紀(約2億5100年前)の地層です。

・何世紀も前から建築や石臼に使用するために採掘されてたようです。
フランス、アルザス地方のノートルダム寺院にはボルツィア砂岩が使用されています。

・ボルツィア砂岩(Voltzia)は、球果植物(針葉樹)のV
oltziaheterophyllaからとったものとされています。

・シダなどの植物化石から、カブトガニ、ザリガニなどの
保存状態の良い化石が見つかっています。

・この地域は堆積物の特徴と化石から海に近い複雑な三角州であったと考えらています。

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サンタナ累層(Santana Formation)

・ブラジル北東部に分布する白亜紀中期(約1億1000万年前)の地層です。
・恐竜、翼竜から多種多様な魚類など他に多くの完全な形の化石が産出することで有名です。

・主に石炭質砂岩からなる海底堆積地層で、石炭質団塊(ノジュール)
から保存状態の良い化石がみつかります。

・サンタナ層の発見は1817年と1820年にドイツ人がブラジル探検中に
北東部のセアラー州で魚化石を含むノジュールをみつけたことが始まりです。

・サンタナ層から発見されたカメの絶滅種のサンタナケリス
(Santanachelys)は古生物学者で早稲田大学教授によって命名されました。

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世界の化石産地【ホルツマーデン頁岩(Holzmaden Shale)】

・南ドイツ、バイエルン地方の小さな村に位置します。
・ジュラ紀前期(約1億8000万年前)の地層です。

・ジュラ紀の層は下の層から黒色(黒ジュラとよばれる一番古い層、
褐色、白色(白ジュラ)の三層からなります。

・ホルツマーデンはその昔、海底盆地だったと考えられ
水の流れがなかった為、酸素不足の環境が、生物の遺骨が分解されず
保存状態のよい化石が見つかっています。

・脊椎動物の完全な骨格が産出されることで有名な場所で、魚竜、
ワニ、ウミユリ、アンモナイトなど様々な良質化石がみつかっています。

ユリのようにみえるのでウミユリとよばれる

・魚竜は、お腹に赤ちゃんのいる化石や子供の化石も見つかっていて、
この場所が繁殖地で周期的に回遊してたのではと考えられています。
(魚竜はイルカのような形をした海棲爬虫類です)

進化した魚竜イクチオサウルス
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モリソン層(MorrisonFormation)

・モリソンとはアメリカ・コロラド州の地名です。
・ロッキー山脈東部、コロラド州を中心に後期ジュラ紀
(約1億5000万年前)に堆積した地層が広がっています。

ティラノサウルス

・体長が約30mのアパトサウルスやスーパーサウルスなど
巨大恐竜の化石が多数みつかっています。

アロサウルス 

・生痕化石である鳥脚類の卵殻や、草食恐竜の糞石や
いろいろな足跡なども発見されています。

・竜脚類の皮膚印象が残された化石もみつかっています。

・モリソン層の恐竜発見はアメリカの古生物学者に
「骨戦争」とよばれ言い伝えられています。

「骨戦争」とは2人の古生物学者コープとマーシュの恐竜化石発見競争のことです。

骨戦争!マーシュが発表したトリケラトプス
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世界の化石産地【エルフード(Erfoud)】

・モロッコ南東部、サハラ砂漠の玄関口と言われています。
・サハラとはアラビア語で「荒れた土地」を意味します。
・デボン紀の地層が分布しています。

・モロッコは約3億8千年前は海の底で、アンモナや三葉虫
などの良質な化石が発見されます。

・1917年にフランス軍の駐屯基地として建設された町です。
・化石の町として有名で、町には化石成形工場兼店舗が沢山あります。
ここで成形されつくられた化石入りのテーブルや洗面台が世界へと輸出されていきます。

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世界の化石産地【オルドヴァイ渓谷(Olduvai Gorge)】

・タンザニア北部、セレンゲティ高原の東、ンゴロンゴロ保全地域内に位置します。
(ンゴロンゴロ保全地域とは、1979年に自然遺産として登録され、
人類祖先の化石の発見等により2010年に考古学的業績が評価され
複合遺産として世界遺産に再登録された世界有数のクレーター
【火山活動によってできた凹地】です。)

・長さ約50㎞、深さ約100㎞の巨大渓谷です。

・1913年、ドイツのハンスレック教授が現在では
オルトヴァイ人と呼ばれる化石人骨を発見しました。

・1959年、イギリスの古生物学者ルイス・リーキー博士とマリー夫人が、地層の
第1層目から約180万年〜約170万年前のものと思われる猿人化石を発見しました。

化石は最初ジンジャントロプス・ボイセイ、後にアウストラロピテクス
(Australopithecus-Zinjanthropus Boisei)と名づけられました。

・1963年、同じルイス・リーキーによって第2層目の地層から
約170万年前〜約150万年前のホモ・ハビリスが発見されました。

ホモ・ハビリスは猿人から原人への移行種であり、
道具を製作できる「器用な人」を意味します。

・オルドヴァイ(Olduvai)とは、マサイ語の「現地の野生サイザル植物」
を指すオルドパイ(Oldupai)が間違って発音されたものです。

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世界の化石産地【ベルニサール炭鉱】

・ベルギーのエノー州、約1億2000万年前(白亜紀前期)の地層
・1878年、石炭層を採掘していた炭坑夫たちが30体以上の
イグアノドンの完全な全身骨格化石を発見しました。

・現在、この化石はベルギー王立自然史博物館に展示されています。

・この発見により、イクアノドンの復元についての研究が大きく進み、
鼻の角とされていたのものが、前肢の親指のスパイク状の骨であることが判明しました。

また歩行が、4足歩行→2足歩行→4足歩行に復元されました。
これは前肢の5本指のうち真ん中の3本が手の甲側に曲がる
特殊な関節をもっていて歩行に使われたと考えられたためです。

今は通常4足歩行で、体重の軽い若いイクアノドンや急ぐ時などは
2足歩行をしていたのだろうとされています。

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琥珀ロード

バルティック琥珀は非常に長い歴史を持っています。
さかのぼること紀元前1万年前。

イギリスの古代の遺跡、ゴウ洞窟とよばれるところから
琥珀の工芸品が見つかっています。

最も重要な古代遺跡としてのバルティック琥珀は、
青銅器時代の琥珀カップがあります。

これは、イギリスのサセックス州から発掘されているのですが、
バルト海からは相当離れたところで見つかっています。

離れた地域で琥珀が見つかるということは、昔から人々が
琥珀を通じて交易を行っていたと考えられるのです。

ヨーロッパには、事実、「琥珀の道」とよばれる交易ルートが
存在したようで、その道はバルト海からギリシャまで続いていたようです。

紀元前1600年の頃の話です。琥珀が当時、「太古の樹脂が
化石化したもの」と認識されていたかは定かではありません。

ですが昔も今も、ヒトは美しいものに対して共通し感じる心をもっているようです。

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バルティック琥珀の特徴③

バルト海産の多くの琥珀は、コハク酸とよばれる成分を含んでいます。
コハク酸といえば、貝類に含まれる旨み物質で有名ですが、
名前の由来のとおり、元は琥珀を熱分解して得た成分なのです。

琥珀酸を含むバルト海産琥珀

コハク酸はカルボン酸の一種で、英語ではsuccinicacidとよばれています。
「sccinic」という言葉は、ラテン語で「琥珀」という意味にあたります。

この言葉から、バルティック琥珀はスキナイトともよばれます。
だいたい、バルティック琥珀はコハク酸を3%から8%程度含んでいるといわれています。

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バルティック琥珀は何色!?

琥珀は産地によって、年代によって、また周囲の土壌環境などによって
さまざまな色を我々に見せてくれます。

美しいバルティック琥珀の色

バルティック琥珀は、色に関して種類が様々です。
まず採れたての産出直後は黄色からオレンジ色に近い色をしています。

濁っているものもあれば、透き通っているものもあります。
虫が見られるのは、大抵、透き通っている琥珀のほうです。

琥珀が海の水や酸素に触れ続けるとどうなるでしょうか?
透明な琥珀は酸化して色が変化してきます。

大抵、赤色やオレンジ色といってもかなり暗い色に変わります。
そして、ひび割れが琥珀にあらわれてきます。

濁った琥珀のなかに、白く見える部分があります。
これは、気泡がたくさん集まってできた模様です。
まるで骨のように見えることから「骨」のような琥珀として
バルティック琥珀の種類として知られています。