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世界の化石産地【オルドヴァイ渓谷(Olduvai Gorge)】

・タンザニア北部、セレンゲティ高原の東、ンゴロンゴロ保全地域内に位置します。
(ンゴロンゴロ保全地域とは、1979年に自然遺産として登録され、
人類祖先の化石の発見等により2010年に考古学的業績が評価され
複合遺産として世界遺産に再登録された世界有数のクレーター
【火山活動によってできた凹地】です。)

・長さ約50㎞、深さ約100㎞の巨大渓谷です。

・1913年、ドイツのハンスレック教授が現在では
オルトヴァイ人と呼ばれる化石人骨を発見しました。

・1959年、イギリスの古生物学者ルイス・リーキー博士とマリー夫人が、地層の
第1層目から約180万年〜約170万年前のものと思われる猿人化石を発見しました。

化石は最初ジンジャントロプス・ボイセイ、後にアウストラロピテクス
(Australopithecus-Zinjanthropus Boisei)と名づけられました。

・1963年、同じルイス・リーキーによって第2層目の地層から
約170万年前〜約150万年前のホモ・ハビリスが発見されました。

ホモ・ハビリスは猿人から原人への移行種であり、
道具を製作できる「器用な人」を意味します。

・オルドヴァイ(Olduvai)とは、マサイ語の「現地の野生サイザル植物」
を指すオルドパイ(Oldupai)が間違って発音されたものです。