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ブロントサウルスから学ぶシノニム(異名)

名前が消えたというブロントサルスの話をご存知ですか。1877年のことです。
アメリカのオスニエル・マーシュという沢山の恐竜を見つけた大変有名な古生物学者は、
ある恐竜の化石に「アパトサウルス」という名前をつけました。
そして2年後の1879年には別の化石に日本語で「雷竜」という意味の
「ブロントサルス」という名前をつけました。

しかし後にこの2つの恐竜は同一のもので、大人と子どもの化石だったことが分かったのです。
こういう場合は、はじめに発表したほうの「アパトサウルス」の名前が有効になるので、
悲しいかな、ブロントサウルスの名前は学名として消えてしまったのです。
でも日本ではブロントサウルスを訳した「雷竜」の名前が結構浸透してしまい、
アパトサウルスの名前が普及している現在でも「雷竜」の名前が用いられることも多いようです。

こういう風に同じ種が異なる名を持つことはシノニム(異名・同物異名)といいます。
一方、別の種が同じ名を持つことはホモニム(同名・異物同名)と呼ばれます。

ちなみに、アパトサウルスのシノニムはブロントサウルス以外にもう一つあります。
その名もエロサウルス(Elosaur)!
こちらは1902年に発表されましたが、やはりアパトサウルスと同一種でした。

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