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アンモナイト 中生代

イギリス産の虹色アンモナイト

イギリスの代表アンモナイト、カロセラス・ジョンストニ

イギリス産で有名な虹色アンモナイトにカロセラスとフィロセラスがあります。
イギリス虹色アンモナイトを語るうえで、欠かせないのが、時代区分
「ヘッタンジアン」です。

このヘッタジアンに、虹色アンモナイトは現れました。
ヘッタンジアンはジュラ紀の最前期にあたる1億9960万年前から
1億9650万年前の約300万年間の期間です。

ヘッタジアンについてもう少し説明しましょう。
ヘッタジアンに、イングランドのリアス式海外として世界的に有名な
ブルーリアスが生成しました。

ヘッタジアンは、スイスの古生物学者のEugene Renevierによって記載され、
北フランスの街であるHettange-Grandeから名づけられました。

ヘッタジアンといえば、虹色アンモナイトで有名なフィロセラスが
最初に現れた時期としてよく知られています。

寄り添うように化石になったフィロセラス

ヘッタジアンは、イングランドのブルーリアスとの関連性が強く、ブルーリアス
といえば虹色アンモナイトの産地として有名なため、ヘッタジアン=虹色アンモ
ナイトの時代区分という認識が化石コレクターの間では成立しています。

 

平巻きのカロセラスやフィロセラスは、カナダのアルバータ州で採れるアンモライト
ほどには、表面のアラゴナイト層の厚みがなく、宝石としては扱われていません。

ですが、その輝きは強く、アンモライトの光り方とはまた異なるため、
肋の模様を楽しめる美しい標本として世界中のアンモナイトコレクター
にとって人気のある標本です。