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カンブリア紀の腕足類

カンブリア紀に出現した腕足類は、当時から「リンギュラ亜門」「クラニア亜門」「リンコネラ亜門」
の3つの種類の存在がありました。(詳しくは「腕足類の分類」のコラムを参照。)

カンブリア紀にはリンギュラとクラニアが多かったようですが、
それ以降はリンコネラが優位を占めていたようです。

そのリンコネラに、まるで土から植物の芽がでてきた瞬間のような形のものがいます。
それが現在もオーストラリアと南極の海の水深約12〜600mに生息する「マゲラニア」です。
約3㎝の頑丈な肉茎で硬い底質に固着し、その肉茎は茎として働き、
腕足類を底質から持ち上げています。
化石として保存されることはほとんどないようです。