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腕足類の分類

腕足類は伝統的には2つの種類に分けられます。

2枚の殻が蝶番によって繋がっているのが有関節類(網)です。
蝶番がなく筋肉によって繋がっているのが無関節類(網)です。

オルドビス紀の腕足類

また3つの亜門にもわけられます。
亜門とは生物分類額上、必要な場合に門と網の間に設けられる単位です。
腕足類は「腕足動物門」に属すので、腕足動物門>○○○亜門>有関節網のように分類していきます。

腕足類は多くの種で外見が似ていてるのですが、内部構成が異なるため
このような分類単位が出来たようです。

3つの亜門の分類をくわしくみていきましょう。

1つめは「リンギュラ亜門」です。
腕足類で唯一食用とされているシャミセンガイがこれにあたります。
チキン質性のリン酸カルシウムの殻をもち、無関接網のほうに分類されます。

2つめは「クラニア亜門」です。
リンギュラ亜門と同じ無関接網に分類されますが、殻は炭酸カルシウムを主成分とします。
腕足類は海底に付着するための肉茎をもつのですが、クラニア亜門は肉茎がありません。

3つめは「リンコネラ亜門」です。
殻の主成分は炭酸カルシウムで、有関接網に分類されると考えられています。
スピリファーがこれにあたりますが、他にも様々な化石が見つかっています。