
樹脂からできた美しい化石、琥珀。
琥珀は肌になじみやすく、古くから人類が珍重してきた人気ある化石です。
主には、装飾品としても使われてきましたが、
多くのニセモノが出回っている事実があります。
琥珀が本物かニセモノであるか、簡単にテストすることができます。
主に4つの方法があります。
1つ目は、アルコールをつけてみること。
ねばねばすれば、それはコーパルです。
2つ目は、飽和食塩水を作って、浮くかどうか試してみること。
琥珀、コーパル、スチレン樹脂でできたものは浮きますが、ガラスやプラスチック、
セルロイド、カゼイン、フェノール樹脂等でできたものは沈みます。

3つ目は熱した針金を標本に当ててみること。
琥珀なら刺すような強い樹脂のにおい、コーパルなら
少し甘酸っぱい樹脂のにおいがします。
一方、人工的なものからできたものはプラスチックのような
刺激的なにおいがします。

最後の4つ目は少し原始的な方法ですが、傷をつけてみることです。
ガラス製なら傷がつきません。
ガラスは硬い物質だからです。
他の物質なら傷がつきます。
ぜったいとは言い切れませんが、このようにして
本物とニセモノを見分ける方法があります。