
琥珀とよく間違えやすいものとしてコーパルがあります。
コーパルもれっきとした化石なのですが、二者の違いは、比較的年が若いものが
コーパルで、完全に化石化したものが琥珀です。(別コラムに記載)
これらを見分けることは大変難しいとされていますが、
見分ける方法はいくつかあります。
もし中に昆虫が入っていたら、しかもハエが入っていたらとてもラッキーです。
なぜならハエの触角によって琥珀かコーパルか
見分けられる可能性があるからです。
琥珀の中には、長い触角をもったハエが多く見られるのですが、
短い触角はまれにしか見られません。
逆に、短い触角のハエはコーパルからよく発見されます。
また、標本にアルコールをつけてみてもその違いが現れます。
アルコールはエタノールなどがよいでしょう。
コーパルは揮発性の成分が含まれるので、
アルコールと反応してねばねばするのです。
一方、揮発成分が全くない琥珀は、ねばねばせず、
表面はつるつるを保ったままです。