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生物の分類の仕方

それまでたった3門しかいなかったとされる生物群が一気に38門も増えたとされる
カンブリア紀ですが、このように生物の種類が増えたと分かったということは、
生物をいくつかのグループに分けるといった考え方が必要です。

生物は一体どのようなグループ分けがしてあるのでしょう?

まずは大きく分けて、植物と動物に分けることができそうです。
こういった大きな分類は「界(かい)」という項目の名前で分かれています。
この世にある生き物をどういう「界」に分けるかは、19世紀から現在まで
さまざまな変遷を経ていて新説が次々出ています。

次に一つずつの「界」を細かく分けたものが「門(もん)」です。
門を細分化したものが「鋼(こう)」、鋼を細分化したものが「目(もく)」目を細分化したものが
「科(か)」、そして科は「属(ぞく)」に、属は「種(しゅ)」に…とさらに細く分類されます。

大きい階級から並べると、「界門鋼目科属種(かいもんこうもくかぞくしゅ)」。
一気に読み上げてみると、何だかお経のように聞こえます。
このように、計7つの段階を経て名前が分類されるのです。

例として、ヒトの場合は次のように分類されます。
「動物界、脊椎動物門、(脊椎動物亜門)、哺乳鋼、サル目、ヒト科、ホモ属、サピエンス(種)」
何と長いですね。

こういった分類法は階層分類と呼ばれています。
みなさんがよく聞く「学名」というのは、最後の2つの階級、属と種の名称から成っています。
だからヒトの学名を「ホモ・サピエンス」と表現しているのです。

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カンブリア爆発って何が爆発したの?

理科の授業などで、「カンブリア爆発が起きた」などと耳にしたことはありませんか。
一体カンブリア爆発って何だろう?何が爆発したの?とお思いになる方も多いかもしれません。

カンブリア爆発は、ずばり、「生命が一気に誕生した」ことを示しています。
それを爆発と呼んでいるのです。

地球が誕生して40億年以上経過した頃、現在からさかのぼること
約5億4000万年前のカンブリア紀に、それまで3種類ほどしかなかった動物のグループから、
一気に38種類グループが増え、生物が多様化したのです。

38種類もの生命の仲間が増えた期間はわずか数百万年。
数百万年と聞くと、とっても長いように聞こえますよね。
でも地球の歴史46億年のうちの数百万年ですから、時間の枠が大分違うんです。

分かりやすいように、地球46億年の歴史を、1日の長さに換算して比べてみましょう。
午前0時ピッタリに地球が産まれたとします。
そこから21時間以上経過した午後9時11分までは3つのグループだけが地球上に存在していました。

ところが午後9時11分~14分の間に38グループもの多彩な動物グループが一気に増えたのです。
これは1440分ある長い一日の時間枠の中、たった3分間の短い間で、
現在見られる動物のグループ全てが出揃った形になります。

この摩訶不思議で、未だ研究者を悩ます奇跡のような現象が「カンブリア爆発」といわれるものです。
カンブリア爆発は、われわれ地球の生命体にとってその進化を語るときには
はずせない大事件ということです。