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隕石(いんせき)

石質隕石(stony meteorite)とは?②

丸い小さな粒のコンドリュール(chondrule)は、ギリシャ語の『粒』を意味する

コンドロス(chondoros)に由来しています。

 

これは、太陽系形成時に溶融状態で宇宙空間を漂いながら固まった

球状の粒子で、かんらん石と輝石を主な成分としています。

 

このコンドリュールを含むコンドライトは、太陽系の形成を調べる上で

とても重要な隕石になるのです。

 

エイコンドライトは、一度融けて分化した天体の石質のみが残ったものです。

これらは、『分化した隕石』や『惑星の地殻』とよばれ、地球の火山岩で最も多い

玄武岩(げんぶがん)に、組織や構造などが似ているといわれています。

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石質隕石(stony meteorite)とは?①

隕石は、主に金属鉄(Fe)と珪酸塩鉱物という物質から成り立っています。

この2つの比率具合で、大きく3つに分類されます。

3つのうちの1つが、全隕石の約90%にあたる石質隕石(stony meteorite)です。

石質隕石の主要鉱物は「かんらん石(olivine)」「輝石(pyroxene)」「ニッケルと鉄の合金」です。

「かんらん石」と「輝石」は地球の岩石にもみられる鉱物ですが、

「ニッケルと鉄の合金」は地球の岩石にはみられない鉱物です。

 

この「ニッケルと鉄の合金」は、内部に金属の粒があるため磁石にくっつきます。

石質隕石は、丸い小さな粒(コンドリュールといいます。)を含む、「コンドライト」と

それらを含まない「エイコンドライト」とよばれるものに分類されます。

 

「エイコンドライト」は「ニッケルと鉄の合金」の割合が少なく、中には含まないものもあり、

磁石にくっつかないものもあるようです。

 

 

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隕石とは

隕石(meteorite)はギリシャ語のmeteoron(空中のもの、天上のもの)に由来します。

 

また、隕石の「隕」は「高いところ(空)から落ちてくる」という意味で、

「隕石=高いところから落ちてくる石」をさします。

 

では隕石は何処からやってくるのでしょう?

 

端的にいえば、隕石は地球以外の天体のかけらなので宇宙空間から落ちてきますが、

映画にもなったあの「はやぶさ」(宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機)が

小惑星「イトカワ」で採取した微粒子を調べた結果、隕石の起源が小惑星で

あることが判明しました。

 

小惑星は、多くが火星と木星の軌道の間にあって太陽のまわりを

公転しているたくさんの小さな天体です。

 

この小さな天体は45〜46億年前の太陽系の誕生時に残った岩の残骸とされています。

そのため、小惑星を起源とする隕石は、惑星の誕生や進化などの

貴重な情報源といわれています。

 

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世界の化石産地【ゴビ砂漠】

・モンゴル南部から中国内モンゴル自治区北部にかけて広がる砂漠です。

中国、モンゴル見つかるヴェロキラプトル

・20世紀初頭、映画「インディー・ジョーンズ」のモデルの一人と言われている
アメリカ人動物学者ロイ・チャップマン・アンドリュースが率いる探検隊が、
この地で恐竜の卵の化石などを発見して以来、ゴビ砂漠では多数の恐竜化石が
発見され世界有数の化石産地として有名です。

・恐竜の化石は白亜紀後期(約1億〜6500万年前)の層からは
多数の恐竜化石が見つかっています。

プロトケラトプス

・1920年代、アンドリュース隊が細長い卵の化石を発見しました。
卵は周辺でプロケラトプスの化石が多数発見されていたことから、
当初プロケラトプスの卵とおもわれました。

ですが、1990年代にアメリカ自然博物館が再調査を行ったところ
卵の中からオビラプトル類の胚の化石が発見され卵はプロトケラトプス
ではなくオビラプトルの卵と判明しました。

また、巣の中で卵を抱きかかえるようにした格好の
オビラプトルの成体の化石が発見されています。

・恐竜の化石はアムトケファレ・ゴビエンシス、イグアドン、
サウロロフス、パキケファロサウルス、プシッタコサウルス、
タルボサウルスなど数十種類にも及びます。

(アムトケファレ・ゴビエンシスは2002年にゴビ砂漠の
約9000年前の地層から見つかったパキケファロサウルス科
(ドーム形の頭をもつ石頭恐竜)の新種です。)

・ゴビ砂漠のからは約5500万年前の地層から、
ウサギの祖先の化石も見つかっています。

歯の特徴などから現在のネズミの仲間と近縁であることも確認され、
ウサギやネズミは6500万年前の白亜紀末の生物大量絶滅前後に
共通の祖先から枝分かれしたことが分かりました。

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世界の化石産地【ブンデンバッハ(Bundenbach)】

・ドイツ南西部に分布するデボンキ前期(約4億年前)に堆積した
「ハンスリュック粘板岩」とよばれる地層です。

・黒色頁岩の中に黄鉄鉱化した保存状態の良い化石がみつかります。
・通常ではまず化石にならない軟組織までが黄鉄鉱化することで
化石として残っています。

・非常に保存の良い化石が発見されるのは、この地が約4億年前は浅い海底で、
適度な量の有機物と多くの鉄を含んだ海水が堆積物の中にそろっていたため
生物の体が速やかに黄鉄鉱化したとされています。

・ヒトデやウミユリ、三葉虫など生物から、ウニ類などの
動いた跡などの生痕化石がみつかります。

・黒い粘板岩はドイツではローマ時代、屋根瓦として利用されていました。

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世界の化石産地【ボルツィア砂岩(Gresa Voltzia)】

・フランス北東部、ボージュ山地北部に位置します。
・三畳紀(約2億5100年前)の地層です。

・何世紀も前から建築や石臼に使用するために採掘されてたようです。
フランス、アルザス地方のノートルダム寺院にはボルツィア砂岩が使用されています。

・ボルツィア砂岩(Voltzia)は、球果植物(針葉樹)のV
oltziaheterophyllaからとったものとされています。

・シダなどの植物化石から、カブトガニ、ザリガニなどの
保存状態の良い化石が見つかっています。

・この地域は堆積物の特徴と化石から海に近い複雑な三角州であったと考えらています。

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サンタナ累層(Santana Formation)

・ブラジル北東部に分布する白亜紀中期(約1億1000万年前)の地層です。
・恐竜、翼竜から多種多様な魚類など他に多くの完全な形の化石が産出することで有名です。

・主に石炭質砂岩からなる海底堆積地層で、石炭質団塊(ノジュール)
から保存状態の良い化石がみつかります。

・サンタナ層の発見は1817年と1820年にドイツ人がブラジル探検中に
北東部のセアラー州で魚化石を含むノジュールをみつけたことが始まりです。

・サンタナ層から発見されたカメの絶滅種のサンタナケリス
(Santanachelys)は古生物学者で早稲田大学教授によって命名されました。

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世界の化石産地【ホルツマーデン頁岩(Holzmaden Shale)】

・南ドイツ、バイエルン地方の小さな村に位置します。
・ジュラ紀前期(約1億8000万年前)の地層です。

・ジュラ紀の層は下の層から黒色(黒ジュラとよばれる一番古い層、
褐色、白色(白ジュラ)の三層からなります。

・ホルツマーデンはその昔、海底盆地だったと考えられ
水の流れがなかった為、酸素不足の環境が、生物の遺骨が分解されず
保存状態のよい化石が見つかっています。

・脊椎動物の完全な骨格が産出されることで有名な場所で、魚竜、
ワニ、ウミユリ、アンモナイトなど様々な良質化石がみつかっています。

ユリのようにみえるのでウミユリとよばれる

・魚竜は、お腹に赤ちゃんのいる化石や子供の化石も見つかっていて、
この場所が繁殖地で周期的に回遊してたのではと考えられています。
(魚竜はイルカのような形をした海棲爬虫類です)

進化した魚竜イクチオサウルス
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モリソン層(MorrisonFormation)

・モリソンとはアメリカ・コロラド州の地名です。
・ロッキー山脈東部、コロラド州を中心に後期ジュラ紀
(約1億5000万年前)に堆積した地層が広がっています。

ティラノサウルス

・体長が約30mのアパトサウルスやスーパーサウルスなど
巨大恐竜の化石が多数みつかっています。

アロサウルス 

・生痕化石である鳥脚類の卵殻や、草食恐竜の糞石や
いろいろな足跡なども発見されています。

・竜脚類の皮膚印象が残された化石もみつかっています。

・モリソン層の恐竜発見はアメリカの古生物学者に
「骨戦争」とよばれ言い伝えられています。

「骨戦争」とは2人の古生物学者コープとマーシュの恐竜化石発見競争のことです。

骨戦争!マーシュが発表したトリケラトプス
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世界の化石産地【エルフード(Erfoud)】

・モロッコ南東部、サハラ砂漠の玄関口と言われています。
・サハラとはアラビア語で「荒れた土地」を意味します。
・デボン紀の地層が分布しています。

・モロッコは約3億8千年前は海の底で、アンモナや三葉虫
などの良質な化石が発見されます。

・1917年にフランス軍の駐屯基地として建設された町です。
・化石の町として有名で、町には化石成形工場兼店舗が沢山あります。
ここで成形されつくられた化石入りのテーブルや洗面台が世界へと輸出されていきます。