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人物・植物

シダ植物とは?

シダ植物は、今から約4億2000万年前(シルル紀後期)から知られる最古の陸上植物です。
シダ植物は、種は作らず胞子で繁殖する植物で、茎の中に維管束をもつ特徴があります。

維管束というのは、茎の中を縦に通る管のことです。
維管束は、シダ植物と種子植物がもっていて、水分や養分を体内に運ぶ役目をしています。
それに加え、植物の体を自体を支える役目もはたしています。

シダ植物は漢字で「羊歯」や「歯朶」と書きます。
漢字の由来は「羊の歯に似ているため」や「歯形のような葉で垂れ下がっているため」など様々です。
現在、世界では約1万種、日本では約700種が生存しています。

多くの種類があるシダ植物ですが、大きさも様々で、体長も数㎝の小型のものから
葉の長さが3m以上に達するものもあります。
多くは地下茎から葉を広げる背の低い植物ですが、熱帯や亜熱帯地域では、
ヤシのように大きく成る木のようなシダもみられます。

シダ植物は高温多湿の日陰を好むものが多いのですが、ワラビやミズスキなどのように
日当りがよく乾燥した場所を好むシダ植物もいます。

世界最古の植物とされるシダ植物ですが、現在は空気清浄能力、ホルムアルデヒドの
除去などといった室内環境を快適に保つ観葉植物として人気があります。
(ホルムアルデヒド=家具や建築材料、壁紙を貼るための接着剤や塗料
などの内装材に含まれている科学物質のひとつ)