化石市場に出ている珪化木は色彩が美しい、年輪が確認できるなど、素晴らしいものばかりです。
産出される全ての珪化木が鑑賞用になればいいのですが、なかなかそうはいきません。
珪化木の中には、保存されたまわりの地質環境などによって、年輪が確認できないものや、
結晶化が進んでおらず色彩のバリエーションが貧弱である、などといった理由から
市場に出ないものが多いのが現実です。
ですから、市場に出て鑑賞用となった珪化木は、かなりのセレクションを
経て存在している、選ばれし者たちともいえます。
「石炭になり損ねた木」なんて言わないで!と、彼らはささやいているかもしれません。
珪化木は世界各地で発見されており、ここ日本でも見られます。
有名な産地は主に、ブラジルやアメリカ、マダガスカルといったところです。