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人物・植物 古生代

今の石炭は石炭紀を作った森林のおかげ!

みなさん石炭紀という時代をご存知でしょうか?

古代石炭紀の巨木(カラミテスまたの名をロボク)

石炭紀は、地球を地質時代に分けたとき、古生代という時代の後半にあたる時代です。
今から約3億6700万年前から2億8900万年前までさかのぼります。

この時代の地層からは、たくさんの石炭が見つかるので石炭紀といわれています。
この頃の地球は、年間を通してあまり気候の変化はなく、
一年中熱帯気候であったといわれています。
そうすると、森林もたくさん増え、大気の中の酸素濃度も上がりました。

現在は21%といわれる酸素濃度が、当時は35%もあったそうです。
植物や動物が大きくなる環境が整ったのが、石炭紀でした。
湿地やその周りには高さ数十メートルにもなる巨木がたくさん生え、森林が広がっていました。

これら植物が枯れたあと、砂や土が積もって地中に長い年月を
かけて埋もれていき、石炭へ変化します。
私たち現代人が燃料として利用しているものは、遥か太古の植物の贈り物の一つなのです。

実は、日本でとれるほとんどの石炭は新生代第三紀のもので、
石炭紀の地層からはほとんどとれないそうです。
なぜでしょう?
それは石炭紀の時代、日本はまだ海の底にあったからです。

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