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中生代 恐竜

恐竜につく名前「ドン」

恐竜の名前に関しては、「〇〇サウルス」以外にも「〇〇ドン」という表現も多いようです。
例えば初めて発見された恐竜のイグアノドンや、一番長い間栄えた鳥脚類のヒプシロフォドンなどです。
このdon「ドン」には「歯」という意味があります。

イグアノドンは「イグアナのような歯をもつ恐竜」という意味があり、
ヒプシロフォドンには「高いうねのある歯をもつ恐竜」という意味があります。
中には「サウルス」という言葉と「ドン」という言葉の両方を持つ恐竜がいます。

それは、カルカロドントサウルスです。
カルカロドントサウルスの命名説は2つあります。
まずは以下のように3個の語群に分けるととらえる説です。

カルカロドントサウルスの歯(Carcharodontosaurus)

カルカロ(karcharos)は「ギザギザの」、ドント(odont)は「歯」、
サウルス(sauros)は「とかげ」という意味です。
これを合わせると、「ギザギザの歯をもつトカゲ」という意味になります。

もう一つの解釈は2個の語群に分ける説です。
「カルカロドント」がホオジロザメ属をさす言葉で、サウルスが「トカゲ」という意味です。
合わせると「サメのような歯を持つトカゲ」です。

カルカロドントサウルスは、まさしくサメのようなギザギザの歯をもつ恐竜で、
どちらもこの恐竜の特徴にぴったり当てはまっているのです。

恐竜の名前の中に「ドン」という言葉があれば、歯が特徴である恐竜だということが、ある程度想像できます。
恐竜につけられた言葉の語源を知ると、いろいろな知識を広げていく上で、とても良い手助けとなりそうです。

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