日本ではじめて恐竜の化石が発見されたのは1978年のことです。
岩手県岩泉町から竜脚類の上腕骨が見つかったのです。
その後、北海道や群馬、長野や徳島、山口、熊本県など日本各地で次々と恐竜の化石が発見されました。
近年では兵庫県丹波市篠山群層のタンバリュウなどが有名です。
日本で化石発見地帯となっている、一番有名な地層が「手取(てとり)層」とよばれる地層です。
手取層は、福井県、石川県、富山県、岐阜県など、北陸一帯に分布している、
ジュラ紀後期から白亜紀前期にかけて川や湖でできた地層です。
この地層では日本の恐竜で初めて学名がついた福井県のフクイラプトルが発掘されています。
フクイラプトルは全長4.2mほどありました。
前足のかぎ爪は、あの俊敏で獰猛なディノニクスに似ていて、体全体はアロサウルスに近かったようです。
ちなみに学名第二号も福井県勝山市でフクイサウルスといいます。
こちらはハドロサウルスに似た特徴があるんですよ。