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砂ではない!?星の砂

沖縄の海や土産物屋で目にする「星の砂」砂という名前がついていますが、

実は砂そのものではありません。

その正体は『バキュロジプシナ』という有孔虫(ゆうこうちゅう)の殻です。

有孔虫とはアメーバーの一種で一つの細胞からなっています。
有孔虫には浮遊するものと底生(ていせい)するものがいて、星の砂は後者にあたります。

珪藻やハプト藻といった名前の藻類と共生しているのです。
その星の砂の生活の場は、この共生藻が光合成を行う為、
サンゴと同じ光の届く浅い海の底です。

また、共生藻の力を借りて海中の二酸化炭素をため、
炭酸カルシウムの殻を作りあげていくのです。

そしてこの炭酸カルシウムの殻は、サンゴとともにサンゴ礁の
生存においてとても重要な役割を果たしています。
星の砂の体長は約数百μm〜数mmで、寿命は一年半ぐらいです。

他に同じ様な有孔虫に「太陽の砂」と呼ばれる『カルカリナ』があります。
『カルカリナ』も『バキュロジプシナ』とともに星の砂の大部分を占める
有孔虫にあたるのですが、中央部がバキュロジプシナより丸く、
突起の先端部が丸みを帯びている事から「太陽の砂」と呼び分けられることがあるのです。