ラガシュテッテン(Fossil.Lagerstatten)という言葉を知っていますか?
日本語では「化石鉱脈」や「化石鉱床」といいます。
きわめて保存状態のよい化石が多く産出される場所をさした言葉です。
ドイツの南部に「ゾルンフォーフェン」という小さな町があります。
この町はラガシュテッテンとして特に有名で、化石好きな人で知らない人はいないほどです。
まず、この町が化石の産地として有名になったのが始祖鳥の化石の発見でした。
1860年、ゾルンフォーフェンで世界最初の始祖鳥の化石が発見されました。
始祖鳥は現在発見されている鳥類の化石のなかで世界最古のものとして知られています。
この始祖鳥の化石は、これまで何度も発見されており、
なかには羽毛までついたほぼ完璧なものまでありました。
もともと「ゾルンフォーフェン石炭岩」とよばれる石炭岩は建築用石材でした。
良質の石炭岩は粒子が細かく硬いため昔から建築材料として使用されていたようです。
18世紀末、その特徴が石版印刷に最適であることが発見され「リトグラフ(石版画)」が開発されました。
今でも建築材料として使用されていて日本にも輸入されています。
家の庭に用いられたり、町のなかでみることもできます。
なかには化石の入ったものもあるそうなので皆さんも探してみてはいかがでしょうか?