隕石を発掘するために必要な道具は何でしょうか?
まずは、磁石と金属探知器が必要です。
なぜなら、ほとんどの隕石は金属鉄が含まれているので、
磁石をくっつけてみるとひっつく可能性があるからです。
また、鉄隕石などが地中に埋もれている場合は、肉眼で確認できないので、
金属探知器があったらいいでしょう。
金属探知機は、多くが音を発してくれるので、地面に探知器を当てて音がしたら、
その下には隕石が埋まっている可能性が高いということです。
あとは、シャベルやルーペがあったらいいでしょう。
隕石を発掘するために必要な道具は何でしょうか?
まずは、磁石と金属探知器が必要です。
なぜなら、ほとんどの隕石は金属鉄が含まれているので、
磁石をくっつけてみるとひっつく可能性があるからです。
また、鉄隕石などが地中に埋もれている場合は、肉眼で確認できないので、
金属探知器があったらいいでしょう。
金属探知機は、多くが音を発してくれるので、地面に探知器を当てて音がしたら、
その下には隕石が埋まっている可能性が高いということです。
あとは、シャベルやルーペがあったらいいでしょう。
隕石は宇宙から落下してきた物質です。
これまで知られている隕石のうち、約3分の2は発見隕石といわれるものです。
要は、落下後かなり経ってから見つかる隕石です。
落下直後、すぐに隕石を発見するほうがめずらしいのですね。
発見隕石は、長くなると、数世紀もの間、見つからずに
その土地に存在していることもあります。
もちろん隕石ハンターなる人や科学者が発見するケースもあるのですが、
必ずしもそれだけではないようで、一般の人がたまたま発見するケースも多いようです。
まわりにある石たちと明らかに違う、面白い石だなと思って拾ったら、
実は隕石だったということもしばしばです。
隕石は「鉄とニッケルの合金」や「鉄を含んだ鉱物」を含んでいる物質です。
「鉄とニッケルの合金」といった鉄の化合物は、自然界で産出されることがなく
地球では発見されないものです。
でも、こうした隕石は地球の内部構造を知る上でとても重要なものとなります。
なぜなら、実際に地球を割って調べることはできないため、
地球の内部構造に似た物質をもった隕石が参考にされるからです。
地球の中心核(コア)が「鉄隕石」、核とマントルの境界が「石鉄隕石」、
マントルが石質隕石の一種である「エコンドライト」といったような感じで対比されます。
また、中心核(コア)は同じ「鉄隕石」で、マントルが「石鉄隕石」、
地殻(地球の表層部)が「エコンドライト」というように対比されることもあります。
クレーターは、円形の凹んだ地形でのことです。
ギリシャ語のボウル、椀、コップなどを意味するkraterに由来しています。
1609年、ガリレオ・ガリレイが月面の多数の凹(へこ)みを発見し、名付けました。
確認されている最初のクレーターは、アメリカのアリゾナ砂漠にある「メテオクレーター」です。
「バリンジャー・クレーター」や「バリンジャー隕石孔」などとも呼ばれています。
直径約1.2〜1.5㎞、深さ約170mの大きさのクレーターで、
約5万年前に30万t以上の隕石が時速約72万kmで衝突して出来た跡です。
このような隕石の衝突が確認された場所は、大きなものだけでも
世界中に何と160ヶ所以上もあるといわれています。
日本で初めて確認された唯一の隕石クレーターは、「御池山(おいけやま)クレーター」です。
これは、長野県の南アルプス南部の御池山付近に位置しています。
ここでは、約2〜3万年前に直径約45mの隕石が衝突したと推測され、
大きさは直径約900m、現在残っているのは全体の40%です。
ほとんどの隕石は、地球上の石より重く、逆に軽い隕石はほとんどありません。
それは、隕石が「鉄とニッケルの合金」や「鉄を含んだ鉱物」を含んでいるためです。
隕石は大きく分けて①鉄隕石、②石鉄隕石、③石質隕石の3種類あります。
隕石に含まれる「鉄とニッケルの合金」は、
①鉄隕石で約98%、②石鉄隕石で約50%、③石質隕石で約23%です。
この%からも分かるとおり、大きく重たい巨大隕石はどれもみな鉄隕石です。
空から降ってくる流れ星と隕石の違い、分かりますか?
流れ星、正式には「流星」といいます。
流星は、宇宙の小さなチリが大気の摩擦によって燃えたものです。
この小さなチリは主に彗星から生まれたものです。
この流星のなかで最も明るいものを「火球」といいます。
この火球の中で、大気中では燃えきらず、地上に落ちていくのが「隕石」です。
簡単にいえば、流星は彗星を起源としていて、隕石は小惑星を起源としています。
(※でも中に小惑星を起源とした流星があるともいわれています)
テクタイト(tektite)は、隕石の衝突によって作られる天然ガラスです。
語源は、ギリシャ語の「溶けた」を意味するketosからきています。
成分は地球の岩石と同じで、隕石ではありません。
形状は円形や卵形など様々で色も黄白色から黒色までと様々です。
隕石が燃えながら大気中に突入してくると、衝突したところは一気に高温となります。
そして、近くにあった岩石などが溶け飛び散ります。
飛んでいる間に溶けた岩石などが冷え、ガラス質になって固まり、
再び地上に落ちたものがテクタイトと考えられています。
テクタイトは衝突クレーターの位置に関連して、広く分布しています。
全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な隕石が、石鉄隕石(stony-ironmeteorite)です。
石鉄隕石(stony-ironmeteorite)は、ほぼ同じ量の「鉄‐ニッケル」の合金と
珪酸塩鉱物から構成されています。
石鉄隕石は、主にパラサイト(pallasite)とと呼ばれるものと
メソシデライト(mesosiderite)と呼ばれる2つに分類されます。
パラサイトは、かんらん石(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなります。
1772年、ドイツの博物学者ペーター・ジーモン・パラス(Peter Simon Pallas)が
珍しい石(当時は隕石とは知られていなかった石=パラサイト)を採取しました。
その後、同じ組成構造の岩石がみつかり始め、その石はパラスの名前をとって
パラサイトと名付けられたのです。
メソシデライトは、輝石・斜長石など、異なる鉱物(珪酸塩鉱物)と鉄‐ニッケルの合金から
構成されています。
語源は、古代ギリシャ語の「中間」を意味するmesoに「隕鉄」を意味する
sideriteをつけたものです。
石鉄隕石は、太陽形成後にできた惑星が、衝突などで破壊されたものと考えられています。
鉄石隕石を構造的に分類した以下の3種類を、もう少し詳しく見ていきましょう。
①「ヘキサヘドライト(hexahedrite)」
②「オクタヘドライト(octahedrite)」
③「アタキサイト(ataxite)」
①のヘキサヘドライトは、ニッケルを含む量が4.5〜6.5%です。
「ノイマライン」とよばれる細い平行線がみられるのが特徴です。
②鉄隕石のなかで最も一般的なのが「オクタヘドライト」です。
オクタヘドライトは、ニッケルを含む量が6.5〜13%です。
これらは、約100万年という、とてつもなく長い時間をかけて冷却されて出来た
特徴的な模様がみられます。
それらを、「ウィドマンシュテッテン構造」といいます。
(※ウィドマンシュテッテン構造はエッチング処理を
しないと見ることができません。)
③のアタキサイトは、ニッケル含有量が13%以上で、明確な内部構造をもたない
隕石といわれています。
重さ60トンもある、世界最大のナミビアのボバ隕石が、このアタキサイトです。
これまでに発見された巨大隕石は全てこの鉄隕石で、
どの隕石よりも大きく重く、また丈夫で風化や破砕に強いのです。
地球の核の成分と似ているため、他の星の核が壊れた破片と考えられています。
約5000年前、空から落ちて来た鉄隕石を発見した古代エジプト人は、
鉄が宇宙からくると考えていたようです。
そして農機具を作る材料などに加工して利用していたと思われます。
全隕石の約5%にあたるのが、鉄隕石(ironmeteorite)で別名、隕鉄ともよばれています。
主成分はニッケルと鉄の合金です。
結晶構造の異なる「カマサイト」と「テーナイト」という鉱物を含みます。
構造的な分類では、ニッケルを含む量によって、3種類に分けられています。
①「ヘキサヘドライト(hexahedrite)」
②「オクタヘドライト(octahedrite)」
③「アタキサイト(ataxite)」です。