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中生代 恐竜

恐竜・足跡化石の話③

足跡化石からは、その恐竜の体の大きさや、
歩く速さ、歩き方などがわかります。

研究者は体の全長を推測するとき、おおよそ足跡の長さを4倍とし、
その恐竜の腰までの高さをだして計算するそうです。

例えば、足跡の長さ35㎝ならば腰の高さは1.4mで全長は6~7mと推定されます。
歩く速さは、歩幅から導き出します。

小さな歩幅は歩いた跡、大きな歩幅は走った跡です。
その速さは、イギリスの動物学者アレキサンダー博士が発表した
「アレキサンダー公式」に当てはめて求めることができます。
(この公式は少し難しいのでここでは省略します)

例として、ここに長さ15㎝ほどの足跡があったとします。
子犬ぐらいの大きさの恐竜です。

この恐竜が時速5㎞と少し早いくらいで歩いたとき歩幅は50㎝ほどになります。
また、この恐竜が時速21㎞で走ると歩幅は倍以上の126㎝になります。

この様に、走った時は歩いた時の倍以上の歩幅となるのですが、これは私達人間にもあてはまるのです。