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世界の化石産地【澄江(チェンジャン)化石②】

・2011年、澄江動物(生物)群が世界自然遺産へ申請されました。

・澄江動物(生物)群で最も有名なのが1999年に発見された、
魚に似た2種の無顎類(別名:円口類)です。
これらの名前をミロクンミングイア(myllokunmingia)【中国名:昆明魚】と
ミロクンミングイア・フェングイアオア(myllokunmingiafengjiaoa)
【中国名:豊嬌昆明魚】といいます。

この発見により最古の脊椎動物の出現が約5000万年も前にさかのぼりました。
その前は、オルドビス紀に生息したアランダスピスとされていました。

・発掘される生物は多様性に富み、100種類以上が報告されていてます。
そのうち半数以上を節足動物が占めています。

・ほとんどの化石が平坦または平坦に近い形の印象化石ですが、
なかに立体的な化石もみられます。

・澄江動物(生物)相のみからみつかる化石も多く、また所属不明の動物も
みつかっていて、ユンナノゾーンやバトファスキクルスなどがあります。

・ユンナノゾーン(Yunnanozoon)は体長約4㎝で脊椎動物とも
半索動物ともいわれています。

・バドファスキクルス(Batofasciculus)は長さ5㎝以上で独立した10本ほどの
枝からなり硬い棘をもっていて度々、立体的なものが見つかっています。