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中生代 恐竜

子育て恐竜マイアサウラ(その2)

子育て恐竜として名高いマイアサウラ。
彼らの赤ちゃんが巣の中で大事に育てられたと言える理由として、2つあります。

それは巣の中の卵の様子と、赤ちゃんの歯からよみとることができます。

まず、発見された巣の中に、粉々となった卵の殻が発見されたことです。
これは巣の中に長い間いたという証拠になるのです。
もし殻をつきやぶり、生まれてすぐに巣を出ていたら、卵の殻はもっと綺麗な形で残っているはずです。

2つ目に、発見された赤ちゃんの化石が、まだ巣の外へ出ることも
できなかったのに歯が摩耗していたことが挙げられます。

餌を取ることもできないのにどうして歯がすり減るのでしょう?
なぜなら、母親のマイアサウラが運んでくれた餌を巣の中で食べていたからです。

つまり、赤ちゃんの歯のすり減りが確認されたということは、母親恐竜が
運んでくれた餌を食べて巣の中で大きくなった証拠になるというわけです。

マイアサウラの赤ちゃんは、生まれた時の体長が約30㎝で、
生後半年ごろには約1mを超えていたとされています。
我が子のために餌を運ぶ母親と、スクスク育っていく子どもたちの様子が目に浮かびますね。

でも、この子育て説を否定する声もあるのです。
そのひとつに巣の中からシデムシとよばれる化石が発見されているものもあり、
粉々になった卵はこの虫の仕業ではないかということです。

また、卵から孵る前から歯は磨耗していたとされ、餌を与えられてたわけではないという説が
あるのです。(シデムシとは動物の死体を餌とする虫で漢字では埋葬虫と表記されます。)

どちらが本当なのでしょうか?

子育てをしていたとされる恐竜はマイアサウラ以外にもいます。