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ゾルンフォーフェン化石(その2)

ラガシュテッテンとして世界有数の化石産地ゾルンフォーフェン。
どうやってこの素晴らしい場所はできたのでしょうか?

ゾルンフォーフェン産アンモナイト

ゾルンフォーフェンは中世代ジュラ紀後期(約1億5000年前)の地層になります。
当時この辺りはサンゴ礁に囲まれたラグーンがありました。
ラグーンとは、浅い海が広がり干潟がある地形をさしています。

ラグーンでは、とても細かな石炭質の粒子が静かに
ゆっくりと積み重なっていきます。
このラグーンの底は塩分濃度が高く酸素が少なかった為、
生物にとってはとても厳しい環境でした。

素晴らしい環境により保存されたアンモナイト

そのため、ここには塩分濃度が高い環境を好むシアノバクテリア以外が
生息することはできませんでした。(シアノバクテリアは生物進化の
歴史の中で初めて酸素発生型光合成を行った生物です。)

こうした環境のおかげで腐敗の原因となる細菌が少なくすみました。
そして、陸地にも近かったラグーンに、動植物が入っていき、
何億年とたって綺麗な化石として現れたのです。