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マンモスはどんな生き物?

ケナガマンモス

マンモスは、長鼻目ゾウ科マムートス属に分類される絶滅したゾウの仲間です。
その祖先は、今からおよそ400万年前にアフリカからユーラシア大陸に広がり、森林や草原に暮らしていました。
なかでも特によく知られているのは、40万年前にシベリア東部で出現した、
現生のゾウと近縁で体の大きさもほぼ同じケナガマンモスです。

このマンモスは寒冷な気候によく適応していました。
地下深くまで凍ったシベリアの永久凍土地帯では、何万年も前に土砂に埋もれて
死んだマンモスが、永久凍土の大地で凍った状態で保存されています。

シベリアの大地には、地下を紐解くとマンモスの世界が見られるのです。
近年では、ロシアの西シベリアで発掘された生後約半年の冷凍マンモスの
女の子「リューバ」と名付けられたマンモスが注目を浴びています。

3万7000年前のマンモスが完全な形で保存されていました。
リューバは研究の結果、母乳を飲んでいたことがわかりました。
そして何と、成熟した象の糞便を食べていたこともわかりました。

食べた植物の消化を助ける、正常な腸内細菌を育てるためです。
今後さらに研究が進み、マンモスの魅力が私たちに知られていくことでしょう。