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生命に必要な液体の水とハビタブル・ゾーン

液体の水が存在するか否かは、生命が存在するという点で非常に重要な条件になるようで、少なくとも、地球の生命にとっては液体の水があることが大事です。水は液体の状態でいられる温度、要は個体から気体になるまでの間の温度の幅が広い物質です。

温度の幅が広いということは、さまざまな環境下でも生きられる可能性があるということですね。すぐに蒸発したり固体になると、生命活動していく上で困るわけですから、水は生命活動の条件が幅広い、お役立ち物質であるようです。

白亜紀海の化け物!モササウルス
白亜紀海の化け物!モササウルス

また、生命の体を作る元となる細胞の細胞膜は、水分を必要としています。

さて、水分は安定的にあるということが生命存在条件として大事だと仮定して『液体の水が存在する惑星が地球以外にもあるのか?』という点について、考えてみたいと思います。

我々の住む地球を含む太陽系では、地球以外に液体の水が存在しうるところがあるのでしょうか。ここで、「ハビタブル・ゾーン(habitable zone)」という言葉がでてきます。ハビタブル・ゾーンは『生命生存可能領域』といいますが、耳にしたことがあるでしょうか。

隕石について知りたい方はこちら!
隕石について知りたい方はこちら!

ハビタブル・ゾ-ンは、宇宙の中で生命が誕生するのに適した環境とされる、天文学上の領域をさしています。太陽系のハビタブル・ゾーンは、金星のやや内側から火星のやや外側まで、と考えられてきたようですが、最近では火星より外側も範囲に入ってきたようです。

近年、火星に探査機が入り調査が頻繁に行われているのも、火星がハビタブルゾーンに入っていて、生命存在が見込まれるかもしれない、と考えられてのことです。

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生物の進化とは?

わたしたちヒトも含めて、地球上ではあらゆる生物が日々存在し、進化しています。

さて、「進化」とは何でしょうか。

進化とは、「生物の形質が世代を追うごとに変化していく現象」です。

わたしたちも含めて、生物というのは不変なものではなく、

共通の祖先から長い年月を経て次第に変化していくと考えられています。

この仮説を提唱した人物で有名なのは、

チャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert Darwin)です。

彼は、イギリスの自然科学者であり、地質学者・生物学者でした。

『種の起源』という著書はあまりにも有名です。

ダーウィンは、自然選択によって、生物は環境に適応するように変化していて、

種が分岐して多様な種が生まれるものだ、と主張しました。

これを発表したのは19世紀半ば。

彼の主張は、「生物は神が創造した」という

当時主流の宗教的信念に真っ向から反発するものでした。

猛反発にあった彼の考えも、

現在では進化をはっきりと示す化石証拠が豊富に存在しています。

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隕石はどうやって見つかる?

隕石は宇宙から落下してきた物質です。

これまで知られている隕石のうち、約3分の2は発見隕石といわれるものです。

要は、落下後かなり経ってから見つかる隕石です。

 

落下直後、すぐに隕石を発見するほうがめずらしいのですね。

 

発見隕石は、長くなると、数世紀もの間、見つからずに

その土地に存在していることもあります。

 

もちろん隕石ハンターなる人や科学者が発見するケースもあるのですが、

必ずしもそれだけではないようで、一般の人がたまたま発見するケースも多いようです。

 

まわりにある石たちと明らかに違う、面白い石だなと思って拾ったら、

実は隕石だったということもしばしばです。

 

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流れ星と隕石

空から降ってくる流れ星と隕石の違い、分かりますか?

 

流れ星、正式には「流星」といいます。

流星は、宇宙の小さなチリが大気の摩擦によって燃えたものです。

 

この小さなチリは主に彗星から生まれたものです。

この流星のなかで最も明るいものを「火球」といいます。

 

この火球の中で、大気中では燃えきらず、地上に落ちていくのが「隕石」です。

簡単にいえば、流星は彗星を起源としていて、隕石は小惑星を起源としています。

(※でも中に小惑星を起源とした流星があるともいわれています)

 

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テクタイト(tektite)って何?

テクタイト(tektite)は、隕石の衝突によって作られる天然ガラスです。

 

語源は、ギリシャ語の「溶けた」を意味するketosからきています。

成分は地球の岩石と同じで、隕石ではありません。

 

形状は円形や卵形など様々で色も黄白色から黒色までと様々です。

隕石が燃えながら大気中に突入してくると、衝突したところは一気に高温となります。

そして、近くにあった岩石などが溶け飛び散ります。

 

飛んでいる間に溶けた岩石などが冷え、ガラス質になって固まり、

再び地上に落ちたものがテクタイトと考えられています。

テクタイトは衝突クレーターの位置に関連して、広く分布しています。

 

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貴重!石鉄隕石(stony‐ironmeteorite)

全隕石の約1%とたいへん少なく貴重な隕石が、石鉄隕石(stony-ironmeteorite)です。

 

石鉄隕石(stony-ironmeteorite)は、ほぼ同じ量の「鉄‐ニッケル」の合金と

珪酸塩鉱物から構成されています。

 

石鉄隕石は、主にパラサイト(pallasite)とと呼ばれるものと

メソシデライト(mesosiderite)と呼ばれる2つに分類されます。

 

パラサイトは、かんらん石(珪酸塩鉱物)と鉄ーニッケルの合金からなります。

1772年、ドイツの博物学者ペーター・ジーモン・パラス(Peter Simon Pallas)が

珍しい石(当時は隕石とは知られていなかった石=パラサイト)を採取しました。

 

その後、同じ組成構造の岩石がみつかり始め、その石はパラスの名前をとって

パラサイトと名付けられたのです。

 

メソシデライトは、輝石・斜長石など、異なる鉱物(珪酸塩鉱物)と鉄‐ニッケルの合金から

構成されています。

 

語源は、古代ギリシャ語の「中間」を意味するmesoに「隕鉄」を意味する

sideriteをつけたものです。

 

石鉄隕石は、太陽形成後にできた惑星が、衝突などで破壊されたものと考えられています。

 

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鉄隕石(ironmeteorite)とは?①

全隕石の約5%にあたるのが、鉄隕石(ironmeteorite)で別名、隕鉄ともよばれています。

 

主成分はニッケルと鉄の合金です。

結晶構造の異なる「カマサイト」と「テーナイト」という鉱物を含みます。

構造的な分類では、ニッケルを含む量によって、3種類に分けられています。

①「ヘキサヘドライト(hexahedrite)」

②「オクタヘドライト(octahedrite)」

③「アタキサイト(ataxite)」です。

 

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隕石とは

隕石(meteorite)はギリシャ語のmeteoron(空中のもの、天上のもの)に由来します。

 

また、隕石の「隕」は「高いところ(空)から落ちてくる」という意味で、

「隕石=高いところから落ちてくる石」をさします。

 

では隕石は何処からやってくるのでしょう?

 

端的にいえば、隕石は地球以外の天体のかけらなので宇宙空間から落ちてきますが、

映画にもなったあの「はやぶさ」(宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機)が

小惑星「イトカワ」で採取した微粒子を調べた結果、隕石の起源が小惑星で

あることが判明しました。

 

小惑星は、多くが火星と木星の軌道の間にあって太陽のまわりを

公転しているたくさんの小さな天体です。

 

この小さな天体は45〜46億年前の太陽系の誕生時に残った岩の残骸とされています。

そのため、小惑星を起源とする隕石は、惑星の誕生や進化などの

貴重な情報源といわれています。

 

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世界の化石産地【ゴビ砂漠】

・モンゴル南部から中国内モンゴル自治区北部にかけて広がる砂漠です。

中国、モンゴル見つかるヴェロキラプトル

・20世紀初頭、映画「インディー・ジョーンズ」のモデルの一人と言われている
アメリカ人動物学者ロイ・チャップマン・アンドリュースが率いる探検隊が、
この地で恐竜の卵の化石などを発見して以来、ゴビ砂漠では多数の恐竜化石が
発見され世界有数の化石産地として有名です。

・恐竜の化石は白亜紀後期(約1億〜6500万年前)の層からは
多数の恐竜化石が見つかっています。

プロトケラトプス

・1920年代、アンドリュース隊が細長い卵の化石を発見しました。
卵は周辺でプロケラトプスの化石が多数発見されていたことから、
当初プロケラトプスの卵とおもわれました。

ですが、1990年代にアメリカ自然博物館が再調査を行ったところ
卵の中からオビラプトル類の胚の化石が発見され卵はプロトケラトプス
ではなくオビラプトルの卵と判明しました。

また、巣の中で卵を抱きかかえるようにした格好の
オビラプトルの成体の化石が発見されています。

・恐竜の化石はアムトケファレ・ゴビエンシス、イグアドン、
サウロロフス、パキケファロサウルス、プシッタコサウルス、
タルボサウルスなど数十種類にも及びます。

(アムトケファレ・ゴビエンシスは2002年にゴビ砂漠の
約9000年前の地層から見つかったパキケファロサウルス科
(ドーム形の頭をもつ石頭恐竜)の新種です。)

・ゴビ砂漠のからは約5500万年前の地層から、
ウサギの祖先の化石も見つかっています。

歯の特徴などから現在のネズミの仲間と近縁であることも確認され、
ウサギやネズミは6500万年前の白亜紀末の生物大量絶滅前後に
共通の祖先から枝分かれしたことが分かりました。

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世界の化石産地【ブンデンバッハ(Bundenbach)】

・ドイツ南西部に分布するデボンキ前期(約4億年前)に堆積した
「ハンスリュック粘板岩」とよばれる地層です。

・黒色頁岩の中に黄鉄鉱化した保存状態の良い化石がみつかります。
・通常ではまず化石にならない軟組織までが黄鉄鉱化することで
化石として残っています。

・非常に保存の良い化石が発見されるのは、この地が約4億年前は浅い海底で、
適度な量の有機物と多くの鉄を含んだ海水が堆積物の中にそろっていたため
生物の体が速やかに黄鉄鉱化したとされています。

・ヒトデやウミユリ、三葉虫など生物から、ウニ類などの
動いた跡などの生痕化石がみつかります。

・黒い粘板岩はドイツではローマ時代、屋根瓦として利用されていました。